Canary Chronicle~カナリアクロニクル~

Canary Chronicle~カナリアクロニクル~

映画や本のレビューや雑感、創作活動や好きなもののことなど。トリッチのあたまの中のよしなしごとを綴ります。

【映画レビュー】『ゾンゲリア』1981年

ゾンゲリア』1981年

『ゾンゲリア』1981年

 

ゾンゲリア』1981年:あらすじ

カメラマンのジョージ・ルイモンは休暇でニューイングランドの小さな海岸沿いの町「ポッターズブラフ」に訪れていました。

浜辺で打ち捨てられた漁具などを撮影していると、ブロンドの魅力的な女性がやってきて話し掛けます。写真を撮ってほしいという彼女を撮影していると、突如胸をはだけて誘ってきたので、応じようとすると、ジョージはいつの間にか複数の町民に囲まれていました。漁網で海辺の杭に巻きつけられるルイモン。更にガソリンを掛けられて火を放たれます。

『ゾンゲリア』1981年

その夜、保安官のダンはひっくり返った車の中で黒焦げになっている男発見の報を受けて、調査に出向きます。てっきり死んでいると思われた男は、葬儀屋のドッブスが近付くと、叫び始め、その後昏倒しました。緊急入院先の病院で身元が分かったものの、彼を海辺で誘ってきた女性が、看護師の格好で現れて、ジョージを惨殺します。

『ゾンゲリア』1981年

 

その後、酔っ払った漁師、迷い込んできた家族、ヒッチハイクの少女と次々と町民に惨殺されます。

相次ぐ殺人に困惑するダン。疲労からか、交通事故を起こしてしまいました。しかしはねたはずの人物は逃げ去り、車に付着していた皮膚を鑑識に回したところ、死亡推定時刻が4ヶ月前の、死体の皮膚だと言われてしまいます……。

【映画レビュー※ネタバレなし】意外や切ないホラー・サスペンス【ゾンゲリア

本作に語り始める前に、注意事項を先に申し上げます。

本作をこれから観ようというあなたは、邦版ポスターを見ることはやめておいた方がよいとアドバイスさせていただきます。 コラーーーーーーッ思いっきりネタバレやんけ!!(笑) '80年代初頭は、ネタバレという観念が世の中に行き渡っていなかったのでしょうか。
これはあかん。せっかくの映画のショックが薄まってしまう。わたしは鑑賞前に観なくて本当によかったです(笑) これから鑑賞しようと思っている皆さんは、見るなよ見るなよ、邦版ポスターは絶対見るなよ!?
でございます。デザインはいいんですけれどね!!
当記事には、ネタバレ部分をちょん切ったポスター画像を掲載させていただきました。

『ゾンゲリア』1981年

さて、本題に入りましょう。

邦題と、包帯ぐるぐる巻きの男の目に注射器をぶっ刺す絵面が面白いので、ネタ的にも扱われてしまうゾンゲリア』ですが、いやもう雰囲気満点、素晴らしいサスペンスホラーでした!!

物悲しいテーマ曲。休暇中の男が魅力的な女性に出会い、すわロマンスかと思いきや! 突如不気味な町民たちに取り囲まれて、ガソリンぶっかけられて燃やされるという不条理過ぎる戦慄オープニング。

そこから怒涛の不条理殺人ラッシュが、妙に静かで淡々とした雰囲気の中繰り返されます。
ゆらーりゆらーり、ゆっくり迫る、暴力的な住民。焼き殺し、刃物で切り裂き、岩で撲殺と、えげつない殺人がテンポよく続きます。

そう、ゾンゲリアは非常にテンポがよい。退屈な海辺の田舎町の静かな空気の中で、パンパンパーンと殺人が繰り返されます。いいですね。不肖わたくし、ホラーはテンポが命と思っています。ゾンゲリアはその点、テンポ優等生です。

サスペンス要素も満点。
連続殺人を調査する地元の保安官、ダンは、犯人像も殺人の動機も掴めず、困惑します。発見される死体は破損が酷いため、葬儀屋ドッブスにエンバーミングを依頼します。

『ゾンゲリア』1981年

ドッブスはエキセントリックな老人ですが、腕は確かで、どんなに酷く破壊された顔でも、まるで眠っているかのように安らかに修復します。ジャズを聴きながら、工作でもするかのように。しかし無神経な発言もするので、ダンは本音ではドッブスを好いてはいません。

『ゾンゲリア』1981年

のめり込むように事件の捜査を続けるダンには愛妻ジャネットがいるのですが、最初に殺されたジョージが滞在しているホテルに、ジャネットが出入りしていたという目撃情報が入ってきたりして、困惑します。

そして埋葬後しばらくすると、死んだはずの余所者たちが、町中で働いているのが目撃される。一体何が起こっているのか。町の誰が味方で誰が敵なのか。どんどん謎が深まっていきます。

ひと言でいうなら、『ゾンゲリア』は切ないサスペンスホラーでした。
1981年作品ですが、’70年代ホラーのムードを引きずった、鬱々と暗くも格調高いムードがあって、わたしはめっちゃ好みでした。オススメ!! こういう○○○(ネタバレに抵触するため、伏せ字です)もいいなとうっとり致しました(*´ω`*)

是非一度、邦版ポスターを見る前に、ご覧になって下さい!!

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【映画レビュー】『魔界転生』1981年

魔界転生』1981年

『魔界転生』1981年

魔界転生』1981年:あらすじ

寛永十五年島原の乱で、天草四郎時貞を始めとする2万人近い信者が惨殺されました。
しかし魔界の力を得て蘇った四郎は、徳川幕府へ復讐を誓います。

グリモワールを身につけ、「エロイムエッサイム、我は求め訴えたり (Eloim, Essaim, frugativi et appelavi )」と唱えながら、自らと同じように現世で無念の思いを抱き、死んでいった者たちを魔界衆に引き入れようとする四郎。

細川ガラシャ宮本武蔵宝蔵院胤舜、伊賀の霧丸らが次々と仲間になり、一行は江戸へと向かいます。

『魔界転生』1981年

【レビュー※ネタバレなし】艶めかしき怨霊たち【魔界転生

最高オブ最高の娯楽映画!! めっちゃくちゃ大好き!!
ジュリー最高だよジュリー!! この天草四郎時貞は彼しか出来ないなぁ。 妖気ムンムンの美しさがたまらない!!

物語の始めにですねぇ、無念のうちに死んでいった者どもを、四郎が魔界衆にスカウトしまくるシーンがあるのですが、細川ガラシャのやつが特に好きです。

四郎が魔法円で我が身を守りつつ、ガラシャの怨霊召喚!
髪振り乱したミイラのようなガラシャは、四郎に襲い掛かろうとしたりするのですが、説得に応じて魔界衆になることを同意するんですね。

そしてくるっと回る。回って振り向いた瞬間!
干からびた怨霊そのものだった恐ろしげな姿から、艶めかしい美女に変身!!

ここがもうね好きでたまりません。

『魔界転生』1981年

若き伊賀忍者として、真田広之も出てますね。
甲賀忍に里を襲われて、虫の息だったところを通りかかった魔界衆に仲間に引き込まれます。
このときのジュリーと真田広之のキスは伝説ですね。美しく艶めかしい。

この映画、個人的にちょっと妙な思い出がありまして。

実は小1のときに、両親と母方の祖父母、未就学児の妹と「一家総出で劇場で鑑賞」しました。
何故なら両親が当時ジュリーの大ファンだったからwww
大ファンだからって、小1と未就学児およびジジババと、あんなエロい映画を観るなよなぁ!しかも劇場で!www
やったらめったら、ストーリーとは関係ない箇所でもおっぱいが飛び出るので、そりゃもう気まずかったですよ。
両親と祖父母と一緒で。いくら両親が観せてるからって、ねぇ!?www

ちなみにわたしが「生まれて初めて劇場で観た映画」が、本作であります。
全く何という映画館デビューだったのかと小一時間。
ちなみに、生まれて2度めの映画館は「東映まんがまつり」でしたwwwwwww
デンジマンとか観たよデンジマン

2003年版も観ましたが、窪塚くんはジュリーに比べて妖気がぜんっぜん足りていませんでした!!
彼の天才性に期待してたんですがねぇ。。。最初から最後まで人間のあんちゃんにしか見えませんでした!!
やっぱジュリーが最高でしたよ。

次にリメイクするときは、妖気ムンムンの誰かに挑んでいただきたいものですね(^皿^)

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【映画レビュー】『クリープショー』1982年

クリープショー』1982年

『クリープショー』1982年

クリープショー』1982年:あらすじ

第一話「父の日」
豪奢なおうちで父の日のお祝いをしようとしている家族が、叔母の到着を待っています。
叔母には、実はこの一族の横暴な長であったこの家の父親を、撲殺した過去がありました。が、一族は長の死を寧ろ歓迎したため、みんなで隠蔽したのでした。
叔母はこの家に向かう前に、殺した男の墓に寄っていました――。

『クリープショー』1982年

第二話「ジョディ・ベリルの孤独な死」
一人で農場をやっている孤独な男、ジョディ・ベリルは、ある日農場に落ちた隕石に驚き、これで金儲けが出来ないかと画策します。
しかし、隕石に触れた指先がおかしい。時間がたつと、異変は更に広がり……。

第三話「押し寄せる波」
ハリーはベッキーの夫リチャードに、ベッキーとのに不倫がばれてしまいました。
言葉巧みにリチャードのプライベートビーチに連れ出されるハリー。そして脅された挙げ句、首まで埋められてしまい……。

第四話「箱」
大学教授のヘンリーは、下品で最低な性格の奥方にうんざりする日々を過ごしていました。
ある日深夜に、彼は同僚のデックスからの、取り乱した様子の電話を受けます。
「大学で見つけた木箱を開けたら大変なことになった」……。

第五話「奴らは群がり寄ってくる」 豪腕だが性格もキツい社長、アプソン・プラットは大の潔癖症でした。真っ白な部屋に住み、G退治に血道を上げています。しかし、何故かGは増えるばかり。癇癪を起こしながら夜通し退治していましたが……。

【レビュー※ネタバレなし】めちゃめちゃ楽しいホラーオムニバス5話!【クリープショー

伝説の短編ホラー集『クリープショー』、最高に面白かったです!!

アニメと実写が重なって入れ替わるの、スゴいうまいなと思いました。
音楽もクラシックなホラーそのままのピアノ曲だったりして、とても雰囲気があります。

第一話は王道な感じ。オチのケーキには笑ってしまいましたが、お墓からボコッボコッとあがってくるシーンはなかなかの怖さです。

『クリープショー』1982年

スティーブン・キングてんてーが俳優として出てるのは第二話で、主人公役です。
スゴいゲスい表情で楽しそうに頑張っています(笑)
スッゲきもいと思いました(笑)

『クリープショー』1982年

第三話はオチよりも、不倫バレした二人が旦那に海辺に首まで埋められて、潮がだんだん満ちてきて……って展開の方が、ずーっと恐ろしかったなぁ。観てるこっちも息が苦しくなります。
まぁ不倫なんかするクソ男女にはピッタリの顛末でしょう。

『クリープショー』1982年

『クリープショー』1982年

第四話は楽しかった。全五話のなかでいちばん好きです。
北極探検から持ち帰ったとかいう箱を開けたら雪男みたいのが飛び出してきて、人を喰っちゃうんですね。
で、そいつを利用してまんまと完全犯罪、を目論む訳です。ヘンリーなかなか勇気があってよき、と思いました。

『クリープショー』1982年

第五話はGまみれになるという最も恐ろしい話です。
CGない時代ですから、やっぱり本物で撮ったのでしょうか。。。恐ろしい。。。G苦手な皆さんは絶対観ない方がよろしいですよ。。。わたしもG大っ嫌いで、絶対こんなの無理。。。と、思っていたのですが。。。
ずーっと観てたら麻痺しちゃったらしく、案外余裕どころか、めっちゃくちゃ楽しかったでーす!!www
「あーったまにスンゲーデッカいのいる!!!」とか、大歓喜しながら観てました。
皆さんも、自分の殻を打ち破りたくなったら、是非ご鑑賞くださいね。
画像は一応自粛します(笑)

そして何より、プロローグで、父親にマンガを捨てられちゃう少年が最高です。

くだらない!と父にどやされて、大切なマンガを捨てられてしまって、畜生!とベッドに入る少年。
ふと視線を感じて窓を見ると、窓の向こうに、捨てられた漫画「クリープショー」のオバケキャラクターが立ってるんですね。骸骨的な顔なのに、いたずらな微笑みを浮かべながら。思わず起き上がって笑い返す少年。ここ本当にシビれました。

『クリープショー』1982年

子供の頃の想像力ってこんな感じですよね。
親がどんなに締め付けても、根っこの部分はこのように自由でいられる。
その表現があったのが、とてもキングらしくてよかったと思います。

怖さはそれ程でもないけど、テンポのよいホラーを笑いながら観たい場合にちょうオススメ!!
ただし第五話は閲覧注意!!

是非気楽にお楽しみください(^皿^)

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【映画レビュー】『イベント・ホライズン』1997年

『イベント・ホライズン』1997年

『イベント・ホライズン』1997年

『イベント・ホライズン』1997年:あらすじ

2047年。救助艇ルイス&クラーク号は海王星へと向かっていました。クルーたちはクリスマス休暇返上になりそうなスケジュールなので文句たらたら、同行しているウェアー博士を冷遇しています。特に怖いもの知らずで有名なミラー船長は、博士を素人で足手まといと思っているようで、邪険にしています。

『イベント・ホライズン』1997年

ギスギスした空気の中、クルーたちは全員重力タンクに入って眠りにつきます

『イベント・ホライズン』1997年

航行56日後。目覚めて重力タンクから出たクルーたちは、ウェアー博士から今回の任務の説明がありました。7年前に消息不明となった「イベント・ホライズン」号が再び海王星付近に姿を現したため、事故の原因調査とクルーの救助をしなければならないとのことでした。

ウェアー博士は「自分がイベント・ホライズン号の設計者だ」と告白します。そして現在、イベント・ホライズン号とは連絡を取ることが出来ないのだが、追跡衛星が受け取った電波があると言って皆に聞かせます。それは強風の中で大勢の人間が泣き叫ぶような不気味な音声で、気味の悪いラテン語のような言葉も聞き取れました。クルーのDJはラテン語でリベラテ・メ、つまり助けてくれと言っているのではないか」と助言します。

『イベント・ホライズン』1997年

やがてルイス&クラーク号はイベント・ホライズン号に到達、クルーたちは乗り込んで調査することになります。そして阿鼻叫喚の悪夢が幕を開けるのでした――。

【レビュー※ネタバレなし】宇宙の静寂と疾走する悪夢【イベント・ホライズン】

サム・ニール大好きなわたくしが「ブッ飛んだサム・ニールを観たい!」という一念だけで観てみた訳ですけども、ひとことで言うと最高でしたね!

まずビジュアルが圧倒的。「映画館で観なかったことを後悔」する類の迫力&映像美でした。
不気味な巨大宇宙船「イベント・ホライズン」号に乗り移るところからもう手に汗握ってしまいます。オレンジ色の巨大な中央通路、機関室に向かう「ひき肉機の中みたい」な通路、そして圧巻の「コア」、機関室!! 何もかもが巨大で、しーんとしているファーストコンタクト。この静寂が否が応でも恐怖と緊張感を煽り立てます。それでいて、めちゃくちゃ美しい。

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『イベント・ホライズン』1997年

イベント・ホライズン号に乗り込んだピーターズが、装置を起動させて重力を発生させるシーンがもう大好きすぎる。イベント・ホライズン号内部の巨大な空間に浮かんでいた全てのものが、ドカーン、バッシャ―と全て床に落ちてくるのですが、もうこの迫力はほとんど官能的といっていい程の気持ちよさ。球状になって浮かんでいた冷却水は、突如水となってバシャーッと落ちる。眼玉をくり抜かれた謎の死体も、(凍っていたので)ドカーンと床に落ちて粉々に砕け散る。素晴らしい。何度でも観たい名シーンです。

地球からめっちゃくちゃ遠い海王星付近っていう設定もまた怖い。もうこの静かな出だしから既に、阿鼻叫喚の予感がしています。怖い怖い。最高。

一転してスリリングな展開になるのは、クルーの中で最も若い機関士、ジャスティンが「コア」に吸い込まれて吐き出されるという事件があってから。ジャスティンは意識不明の重体となり、その時にコアから発せられた衝撃派で、ルイス&クラーク号も破損してしまいます。大慌てで修繕に乗り出すクルーたち。同時にイベント・ホライズン号の探索も進められ、恐ろしい事実が明らかになり……「コア」が見せる幻覚も恐ろしく、それぞれの胸の中の最も酷いトラウマを引っ張り出して、強烈なバッドトリップにクルーたちを引きずり込みます。

それにしても、洋画を観てるとつくづく「キリスト教圏の人に対する、キリスト教の支配力の強さ」を感じますね。『イベント・ホライズン』にもそれを強く感じました。我々異教徒の人間にとっては、「地獄」や「魔女」ってオカルトやファンタジーの領域であり、ふーんて感じになっちゃいますが、キリスト教圏の人にとっては、本当に恐ろしい、トラウマ級の恐怖の対象なんだなぁと驚いてしまいます。この部分はネタバレに抵触しているので、こちらではこの位にしておこうと思いますが、「洋画とキリスト教」については、いつかじっくりと映画ファンの皆さまと語り合ってみたく存じます。

『イベント・ホライズン』1997年

そんな感じで、非常に美しく、しっかり怖かった『イベント・ホライズン』、わたしの大好き映画になった訳ですが、惜しい点がちょっとだけ。

クライマックスの恐怖表現が、既存の超有名ホラー作品に酷似しちゃってるんですねorz

からだのあちこちにフック引っ掛けて、チェーンでビヨーンと吊り下げられるのは「ヘルレイザーきたああああああ」と声に出して叫んでしまったし、ミラー船長の悪夢に出てくる男は、同じくヘルレイザーのフランク叔父さんそっくり!w そしてクライマックス付近の真っ赤な液体ドッパーン!は、言うまでもなく「シャイニングかよおおおおおおお」でした。

『イベント・ホライズン』1997年

いやもうほんと怖くて最高なんだから、見せ場はもっとこう、オリジナリティあふれるグロ表現にしてもらいたかったですね!! わたしのようなドグサレホラーファンは元ネタ分かっちゃうんだよ!! あ、これ、大好き残念ホラー『ヒルズ・ラン・レッド』でも同じこと感じたな(笑)。オマージュは上手にやってくれ!! ここでオマージュきたあああああって納得出来るかたちでないと、パクリにしか見えん!!

あ、でも、『イベント・ホライズン』も『ヒルズ・ラン・レッド』もクッソ大好きです!!
大好きであるが故にちょと厳しく言ってるだけです(^皿^)

めちゃくちゃ怖いっていう点では、『イベント・ホライズン』100点満点中200点でした!
ほんとに怖い洋画を観たあとの、ずっしりとした重い気持ちを、鑑賞後存分に味わうことが出来ました。

ジュラシック・パーク』では恐竜大好き善いおじさんのサム・ニールの、ブッ飛んだ狂いっぷりも非常によき。この人はこういう変態役が非常によく似合いますね。

宇宙大好き、SF大好きな皆さんも、心ゆくまでお楽しみいただけると思います。 オレ的にはSWよりも断然イベント・ホライズンです。

是非一度ご覧になって下さい!!

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【映画レビュー】『フランケンシュタイン対地底怪獣』1965年

フランケンシュタインと地底怪獣』1965年

『フランケンシュタインと地底怪獣』1965年

フランケンシュタイン対地底怪獣』1965年:あらすじ

第二次世界大戦末期。ベルリンのリーゼンドルフ博士は、不死の兵士を作るべく研究を続けていました。そこへナチスが踏み込んできて、不死の心臓を博士から取り上げ、秘かにタイへ養生で日本軍の潜水艦へ受け渡しました。心臓は広島の病院内にある研究室へ。しかしアメリカ軍による原爆投下が行われ、研究は中座してしまいました。

それから15年後。広島県では飼い犬が殺されたり、学校でうさぎのバラバラ死体が発見されるなど、奇怪な事件が相次いでいました。そんなとき、宮島の裏山で不審な浮浪児が目撃され、一連の動物虐待事件はその子が犯人なのではという憶測が飛び交います。

ある雨の夜。国際放射線医学研究所のボーエン博士は、助手の戸上季子(とがみすえこ)の自宅に招かれ、夕飯をご馳走になっていました。外は激しい雨。と、窓の外で交通事故の音がしました。タクシーが子供にぶつかったようです。しかし無傷の子供に驚いたのか、タクシーは逃げ去ってしまいました。雨の中に取り残された子供を哀れにおもった季子は、窓から食べ物を与えました。

数日後。宮島の浮浪児が保護され、あの雨の日の子供だったこともあり、国際放射線医学研究所で預かることに。子供は白人で、知能に遅れがあり意思の疎通が難しい様子でした。その上短期間で急成長、20mを超す巨人になってしまいます。その後巨人は研究所から逃亡。時を同じくして秋田で地底怪獣が現れ、別荘村の若者たちを食い尽くすなどの惨劇が発生しました。疑われる巨人。巨人も地底怪獣も、日本アルプスを目指している、とうい予測の下、ボーエン博士、季子、そして研究所の川地は日本アルプスを目指します――。

【レビュー※ネタバレありまくり】フランケンシュタインの怪物=悲しいもの。という正統派の流れを汲んでいる【フランケンシュタイン対地底怪獣】

※※※注※※※

フランケンシュタイン」という言葉に関してですが、「フランケンシュタイン=不死の怪物を作った博士の名前、そしてあのつぎはぎ怪物は名無しである」というのが、オリジナルのフランケンシュタイン物語のお約束ですが、この映画に関しては、怪物の名前=フランケンシュタインということでお話を進めますね。

そしてネタバレ満載、満艦飾です。
未見のかた、以下の文章にご注意ください。

あちこちで名作の呼び声高く、いいから一度観てくれ!と言われている『サンダ対ガイラ』。
でもサンガイを観る前に是非ともこちらを観てくれ、とのことだったので、今回『フランケンシュタイン対地底怪獣』を観てみた訳ですが、いやもういろいろとショックで、レビューをまとめるのに1週間もかかってしまいました。

和製フランケンシュタインてどうなのと思ったけれど、これは悲しいです。
そう、フランケンシュタインは悲しくなければいけない。

その点このフランケンシュタインは悲しすぎます。
原爆投下後も心臓のままで生き抜いてしまい、その後、着々と成長し続けてしまう。 急成長する体を支えるためには多量のタンパク質が必要で、そのために動物を襲わなくてはならない。
そのため、恐れられるし異端度が増していく。急成長する体に対して知能は低いため、他人とは最低限のやり取りしか成り立たない。


けれども優しかった人間のことは分かるので、研究所から逃げ出した直後に、季子のアパートまで別れを告げにくるんですね。
もうものすごくデカくなってるから、窓からじっと覗き込んで……

『フランケンシュタインと地底怪獣』1965年

「何処にも行っちゃいけない!」と季子から言われつつも、既に追われる身であるが故に、そそくさと闇に紛れて逃げていくフランケンシュタイン。可哀想すぎます。

で、ひと気のない日本アルプスに逃れてからも、悲劇は続きます。
動物を捕らえようとして、投げた大木が人家に当たってしまったり、イノシシ用に掘った落とし穴に戦車がハマってしまったり。その上、人間をバクバク食べるはた迷惑な地底怪獣まで現れて、そちらの被害も自分のせいと思われたり。。。

これどうやってフランケンシュタインと地底怪獣=バラゴンを激突させるつもりなのかなと思って見ていたら、ここが泣けるところだった訳です。
自分のことを殺すのもやむなしという気持ちで追ってきていた川地博士を助け。バラゴンと直面して、食われかかっていた季子を助け。その流れでバラゴンと対決することになるのですね。特にボーエンたちの前に現れて、川地をそっと目の前に下ろしてあげるところには泣きました。

フランケンはさぁ、ぜんっぜん悪くない訳ですよ。
不死身の兵士なんてばかげたものを作ろうとしていた愚かな人間によって生み出され、死ぬことも叶わず、けれど生き続けるには、人間と共存出来ない要素が多すぎて。
誰のせいでこんなことに???って、怒りと共に何度も問い直さずにはいられませんでした。

で、最後はあんなことに。。。ボーエン博士が言うように、「死ねない」ということは呪いと変わらないのですね。
逆に死というものは恐ろしいけど、やはり祝福の一種なのかもしれない。
そんなことまで思ってしまいました。

『フランケンシュタインと地底怪獣』1965年

あとね。意外と季子さんがフランケンシュタインに対して聖母でないところがモヤる。
季子さんは研究者ですので、あのようなスタンスなのかもしれないけれど、フランケンシュタインにそれなりに情は移っているけれども、あくまで「得体のしれない化物」であり、研究対象なんですね。
じゃあ坊やとか呼ぶなよと思ってしまった。
んんん、季子ぉ!! 季子のスタンスまじでモヤる!
季子が、でも、フランケンシュタインに対してまじ聖母だったら、別のお話=メロドラマになってしまうのだろうか。

モヤるけど、でも、フランケンシュタイン=異端の者、そして愛情を求めても得られぬ者、ってことを描き切ったところは、ある意味フランケンシュタインの正統派と言えるかもしれない。

いやもうこれ、めっちゃ名作ですよ。怪作で名作。

『サンダ対ガイラ』にも、襟を正して挑もうと思います!!

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【映画レビュー】『ヒルズ・ラン・レッド-殺人の記憶-』2009年

ヒルズ・ラン・レッド-殺人の記憶-』2009年

『ヒルズ・ラン・レッド-殺人の記憶-』2009年

ヒルズ・ラン・レッド-殺人の記憶-』2009年:あらすじ

映画オタクで映画監督になりたいタイラーは、1982年に公開されるも、余りにも過激な描写ですぐに打ち切りになり、現在はネット上に予告編だけが残っている幻のホラー映画『ヒルズ・ラン・レッド』(血塗られた丘)に、取り憑かれたように夢中になっています。

撮ったコンキャノン監督も行方不明で、謎に包まれた本編を観るのがもちろん目的ですが、失われたフィルムを見つけ出すことによって、ちゃっかり自分が有名になりたいという野望も密かに持っています。

恋人のセリーナは、自分を放ったらかしにして、20年も前の映画に夢中になっているタイラーに、不満を持っています。

探しに探して、タイラーはコンキャノン監督の実娘、アレクサを探し出しました。
しかしアレクサは堕ち切っており、麻薬に溺れながらストリップバーで働く毎日です。

放っておけず、アレクサを強制的に「ヤク抜き」してしまうタイラー。

その頃帰らぬタイラーに対する不満が限界に達したセリーナは、タイラーの親友のラロと一夜限りの関係を持ってしまいます。

タイラーはアレクサを説得し、彼女とコンキャノン監督が以前住んでいた家に、セリーナとラロも伴って一緒に出かけることにします。

アレクサは「父は10年前に死んだ」と語ります。 一行はヒルズ~のフィルムを探すドキュメンタリーも撮りつつ進みます。

『ヒルズ・ラン・レッド-殺人の記憶-』2009年

道中、ガソリンスタンドで、コンキャノン監督とヒルズ~の話を聞く一行。あまり地元での噂も芳しくなかったようです。

やがて地図にも載っていない山深い村に到着しました。

と、ガソリンスタンドの3人の息子が、突然襲いかかってきました。彼らは、アレクサとセリーナを狙っていたのです。
そこへ、『ヒルズ・ラン・レッド』に出てくる殺人鬼、ベビーフェイスが現れ、一瞬で3人を惨殺しました。そしてタイラーたちも、ベビーフェイスから逃げ惑うことになります――。

『ヒルズ・ラン・レッド-殺人の記憶-』2009年

【レビュー※ネタバレなし】ああーホラー大好きな人が撮ったんだろうなーて分かるけど、パクリすぎだから('A`)【ヒルズ・ラン・レッド】

まさにまさに、覆面巨体パワーファイター型殺人鬼ダイスッキなオレ得映画!!

キャラ立ち最高。雰囲気最高。程よく盛り込まれたエロも最高。

幼少期のトラウマからか、すっかり荒んでいるアレクサのエロっぷりが本当に素晴らしいです。単に美人ってんじゃなく、ひっじょーにエロい顔をしてるんですね。「性器みたいな顔をした美女」という感じです。金髪も美しい。

『ヒルズ・ラン・レッド-殺人の記憶-』2009年

話の筋も悪くない。

だがね、何かなんか、物足りなさが残るのよ。

理由のひとつは、「ベビーフェイスを観足りないから」だと思われます。

邪悪な正体最高。寡黙だけど、ジェイソンとかとちがって言葉も話すし、銃もツルハシも使いこなす。残虐な振り切りっぷりも容赦ない。軽くマザコンちっくなのもクソ萌える。

『ヒルズ・ラン・レッド-殺人の記憶-』2009年

なのに、折角のベビーフェイスたんが描き切れてないんですよ。

前半の、ラロとセリーナがデキちゃうとか、アレクサのヤク抜きとか、ダラダラ時間取りすぎちゃったかなという印象。そんなんいいからベビーフェイスたん無双を魅せてくれよぉ!! オレはベビーフェイスが観たいんだよ!! と思ってしまいます。

そして気付いてしまったのです。
ハロウィンや13金が何故あれ程までに名作なのか、ということに。

ホラースターは、キャラ立ち以上に見せ方が重要だったんですね。常にマイコーの、ジェイソンの、獲物を狙う眼がわたくしを見ている。こう思わせる緊張感こそが恐怖の下敷きだったのだと。そしてその緊張感は、全編を覆っていなければいけなかったのだと。
ビーフェイスたんは、キャラはよかった。あとは見せ方の問題でしたね、惜しい!!

そしてもうひとつ。この件に関しては、大いに苦言を申し上げたい。

いろんなホラーをパクリすぎ。
オマージュなんて生やさしいもんじゃなく、これパクリだから。ヒデェもんだよ。節操なさすぎ。

道中の雰囲気悪いガソスタとか、山の中を逃げ惑うとか。
あたまから血をかぶったおにゃのこがぬおおおと立つなんて、キャリーじゃん。
ラストもなんだよ。マウス・オブ・マッドネスじゃんこんなの。

いろんなホラー名作への愛とリスペクトを全編通して感じる映画ですけれど、ちょっとそこへ寄りかかりすぎではないか。そんな気がしてしまいました。

でも好きです(笑)。いや、好きだから惜しすぎるのです!!

「オレたちの手で、新しいホラースターを生み出してみせる!」
その意気やよし。
だが、オリジナルホラースターを生み出したいなら、ストーリーもオリジナルで勝負しなよ!!
ストーリーてか細部表現か。ほんっとにね、何のパクリなのか一目瞭然てやり方しちゃダメでしょうが。

ビーフェイスとアレクサはめちゃめちゃいいから観てね(笑)。
どっちなんだって感じですけど、ほんとこのモヤモヤ感、感じてみてください!!

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【映画レビュー】『ザ・バニシング-消失-』1988年

『ザ・バニシング-消失-』1988年

『ザ・バニシング-消失-』1988年

『ザ・バニシング-消失-』1988年:あらすじ

オランダ人のレックスとサスキアは、自転車を積んだクルマでフランスへやってきました。
南仏に別荘を借りて、バカンスを過ごすつもりです。

『ザ・バニシング-消失-』1988年

ところが、旅の途中のドライブインで、サスキアが忽然と消えてしまいます。

レックスは取り憑かれたように、サスキアを探し続けますが――。

【レビュー※ネタバレあり】あなた誰推し? わいはレイモン!!
٩(๑´3`๑)۶ 誰推しかで分かれる天国と地獄【ザ・バニシング-消失-】

「素晴らしいイヤミス」「絶望しかない」「キューブリックが大絶賛」など、ワクワクする前評判を聞きまくったので、ウッハウハで鑑賞しました!

そして、これはスゴいですよ。大のお気に入りになりました。

最高。あけすけに申し上げてしまうと、大変興奮いたしました。
わたしの心の悪い部分が、めちゃくちゃに揺さぶられまくって、深い深い満足感を得ることが出来た次第です。

これは犯人探しの映画ではありません。犯人は、早い段階で明らかにされています。
というよりも、被害者であるレックス&サスキア視点と、犯人であるレイモン・ルモンの視点とが、交互に描かれる映画です。

レックス&サスキア視点の絶望感がスゴい。

二人は、どこにでも居るありふれたしあわせカップル。
旅のトラブルには苛立ってケンカもするし、でもすぐ仲直りして、バカンス楽しもうねーみたいな。

二人の何気ないやり取りを重ねながら、もう破滅への予感が濃厚すぎて怖すぎる。

道中、サスキアが「また金の卵の夢を見たのよ……」と語り、その後ガス欠でクルマが立ち往生、二人がケンカしちゃってサスキアがトンネルの中に置き去りにされちゃう辺りから、もうやめてーーーと恐怖全開!

トンネルを抜けたところに、サスキアがしょんぼり立ってるのを見つけるシーンは、ほっとするより恐ろしかった。何かもう、その存在の寄る辺なさ、頼りなさが恐ろしい。

『ザ・バニシング-消失-』1988年

サスキアが儚くて心細いタイプの女性って意味ではありません。彼女はどちらかといえば、気が強くて田舎臭い、野太いねーちゃんです。

しかし、トンネルの前に立っている彼女ときたらどうだろう。
大袈裟みたいですが、人間て誰もがこんな風に、真暗なトンネルの出口もしくは入口で、ぽつんと立ってるだけの存在だとでも言われたみたい。ラブラブカップルでさえそうなんだぜ、と、冷酷な事実を耳打ちされた気分になります。

海外旅行中に、大切な人でもある同行者が忽然と消える、というシチュエーションももちろん怖い。どんな人にも、決して起こってはならない恐ろしすぎる事件です。残された者は、その後新しい人生を始めようにも、いつでも、どんなときも、消えた者の存在が焼き付いています。

レックスがあの日サスキアと行くはずだった別荘に、新カノのリネケと出かけるシーンの喪失感は圧倒的。

『ザ・バニシング-消失-』1988年

レックスにとっては二度と取り戻せないかもしれないもの、そしてリネケにとっては、決して自分が参加することが出来ない恋人の苦しみ。
どっちが悪い訳でもないのに、この喪失感には胸が潰れそうになります。

ところが。

サスキアを誘拐した犯人、レイモン・ルモンを描き出すと、俄然風向きが変わってきます。

『ザ・バニシング-消失-』1988年





以下ネタバレ全開、閲覧注意!!↓



レイモンは大学教授で、体が大きく優しげで、ユーモア溢れる夫であり父親です。
ここまでは、驚きは特にありません。

レイモンについて語り始める前に、わたくしはトレーラーにひとことだけ文句を申し上げたい。

「男は知りたかった。悪の限りを。」

何これちがうじゃん。こんなん聞いたら、「女性をレイプしたあと切り刻んで捨てる」みたいな、ありふれたサイコパスと思っちゃうやんか。

ちがうね。

レイモンの怖いところは、性欲みたいな紋切り型の欲望で動いているのではないところ。

彼をひたすら突き動かしているのは、「これやったらどうなるかなー」「これ、出来るかなー」「あ、これ、出来るわ!」「出来るのに、ばれないのに、やらない意味はないよねー」「オレはやっちゃうよねーふつーはやらないかもだけど」程度の気持ちでしかないんです。

だから、溺れてる少女を助けるために橋の上から河に飛び込むときも、赤の他人の人生を台無しにすることにも、同じように躊躇がない。

『ザ・バニシング-消失-』1988年

このことの何が怖いって、たぶんこういう人って、そこいら中にたーくさん居るんだろうな、ってことなんです。

例えば、レイモンみたいに他人の人生を蹂躙する程のことはしなくても、「これやったらどうなるかなー」「出来るなら、そしてばれないなら、やらない意味はないよねー」というだけの気持ちで、お金が欲しい訳でもないのに売春する、程度の人ならば、それこそ無数に存在することでしょう。

河に飛び込む直前、河面に自分のシルエットが映っているのが見えて、レイモンがうふっと笑うシーン、そして山荘で、レイモンがなんかスゴいいたずらっこのような、しらばっくれてるようでもあり、笑いをこらえているようでもある表情で頬杖をついているシーンが、ものすごくぐっときました。ナイショで持っている悪い心を、そうだよねーそういうのあるよねーと分かってくれる相手に会えたような、何とも言えない充足感を覚えてしまいました。

『ザ・バニシング-消失-』1988年

たぶんこの映画がヤバいヤバいって言われるのは、「普通じゃない犯人」の方に、そーだよねーそーだよねー、うふっ☆って共感してしまうところなんじゃないか。
そんなふうに思いました。

是非、本作大好きという皆さんと、語ってみたいと思います!!(^皿^)

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