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【映画レビュー】『アンセイン ~狂気の真実~』2018年

『アンセイン ~狂気の真実~』2018年

『アンセイン ~狂気の真実~』2018年

『アンセイン ~狂気の真実~』2018年:あらすじ

ソーヤー・ヴァレンティーニは金融機関で働く有能な女性。
しかしある悩みを抱えた彼女は、不安でいっぱいでした。

『アンセイン ~狂気の真実~』2018年

ある日カウンセリングに出掛けた彼女は、帰ろうとしたところを病院で突然拘束され、強制入院を言い渡されてしまいます。

焦って感情的に抗議すればする程、危険と見なされてさぁ大変。

『アンセイン ~狂気の真実~』2018年

あわれソーヤーちゃんの運命や如何に???

『アンセイン ~狂気の真実~』2018年

【レビュー】これは斬新! 最高のまじキチクソビッチヒロイン!(笑)【アンセイン ~狂気の真実~】

いやーーーー面白い。最の高!!

トリッチ大好きジャンル「精神病棟もの」!!
しかも強制入院ときたら、これは観るしかありませんでしょう。

一応サイコスリラー?なのに、こんなに笑っていいのかという程大爆笑させていただきました。

先ず、主人公のソーヤーちゃんがクソオブクソ女なのが非常によき。

演じているのはクレア・フォイ。言うまでもなく非常に美人です。
お話が入院ものなので始終ノーメイクではありますが、そばかすが浮いた可憐なお顔立ちをしています。

それなのに、ソーヤーはスンゴくブスに見える。
何故ならソーヤーは性格最悪! ともだちどころか同僚でも断じてイヤだっつー程のクソ女ぶりなのです。

シャバで働いてるときは傲岸不遜。
入院後は、まぁ理不尽な監禁状態だから当たり前ですが、イライラしまくりの怒りまくりで態度も最悪。そしてちょう凶暴。

同室のメンヘラ女性、ヴァイオレットに挑発される度に掴みかかり、病院職員にも遠慮なく殴りかかる!!

『アンセイン ~狂気の真実~』2018年

そしてこれはソーヤーちゃんが悪い訳ではないんですが、薬で錯乱して大暴れするシーンの表現も良かった。こんな危険な女、退院させるはずないわーとひとしきり大笑い!

この共感度ゼロの凶暴クソ女っぷりが、ともかく最高オブ最高で、大変によろしゅうございました。
本作がめちゃめちゃ面白くなったのは、ひとえにこのソーヤーちゃんのキャラクターの良さにあったと思います。純情可憐な女性が怯えまくる話だったら、本作はあくびが出る程退屈か、大変な胸糞話になったことでしょう。
これはもうほんとに皆さんに観ていただきたい、近年稀に見る最高のヒロインです。

もがけばもがく程事態は悪化していく訳ですが、傲慢凶暴なクソ女☆我らがソーヤーちゃんは、負けじとクソ対応!! あーもーこれが最高すぎて。

ソーヤー、好き!! あーもー、ネタバレになるから詳しくは語れませんが、「正常なのに強制入院により自由を奪われる」「身の危険をどんなに必死に訴えても、誰も耳を傾けてくれない」こんな危機的状況を、ちょうぜつドSクソ罵倒! 野獣の如く荒ぶるヴァイオレンス! で、突破しようとします。

個人的には床にも壁にもクッションが敷き詰められている拘束室におけるハイパードS罵倒に死ぬ程爆笑させていただきました。

そうかと思うと、突然可憐。
「あたしの朝食を覚えててくれる男なんて居なかったわ」言いながら、小さな子どもみたいに夢中でチーズドッグを頬張るソーヤーちゃん!! ちょう胸キュン!! あーもー大好きなもの沢山食べさせてあげたい!!

ああだがしかし、その直後に「あたしの目の前でファッ○して愛を証明して見せてよ!!!!」とかハチャメチャを言い出してのちょうぜつ追い込み!! あれ、意外と可愛い……と思ったのに、やっぱこの女キチガ○だわーと驚き呆れる、というような、緩急がものすごく面白く、お話もどっちへ転がるのか全くの予想不可能!!

これはもうアレです。騙されたと思って観て下さい。

最高のキャラと素晴らしいストーリーテリング

ほんとはネタバレでアイツについても話したいけどね!
まだ観てないかたのために、キモ可愛いアン畜生については割愛させていただきます(笑)

ちょっと気になったのは、「精神病棟で男女同室ってありえなくねーか??」って部分ですかねー。
アメリカの事情は分かんないので、もしかしたらああいう病棟もあるのかも。
そこはアメリカに詳しい人に訊いてみましょう。

『アンセイン ~狂気の真実~』未体験のかたは、今年の笑い納めに、是非ご覧になって下さい!!

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