【あらすじ】映画かよ。Like in Movies 第39話「ハプニング」
第35話「ミッドナイトラン」にて、ミノルを警察に売り渡した鶴野が、ミノルにお願いごとをしています。
いわく、これからある取引をするので、その様子を撮影してほしいと!
鶴野は、アートの先行投資を目論んでおり、複製不可のショートフィルムを手に入れたいとのこと。
最初しぶっていたミノルですが、「ショートフィルム」と聞いて、俄然やる気が満ち溢れてきます。
未知の映画ハンターである彼は、面白そうなものなら、何だって観てみたいからです。
で、取引に現れたのは、ブリジットと名乗る、とんでもない美女でした。
取引は無事成立。撮影も成功しました。
翌日、ブリジットのショートフィルムを観たミノルは、ヲタ友亜美に、その素晴らしさを語っていました。
そこへ、憔悴しきった鶴野から連絡が。
彼は、うっかり会社でブリジットのショートフィルムの話をしてしまい、会社のおえらいさんたちから、「長編リメイクの権利を手に入れて来い!」と命じられてしまい、弱り果てていました。
ブリジットは、明後日には日本を発つと、取引のときに言っていたからです。
その日の夕、あるバーにブリジットが現れるという情報をつかんだミノルと鶴野は、ブリジットと交渉するために店に出向くのですが……。
【レビュー※ネタバレあり】映画かよ。Like in Movies 第39話「ハプニング」
スゴい好き!
だからネタバレ全開で語ります。閲覧注意!
ついにシリーズナンバーワン美女降臨!
ヤバいーーーーーーーーー最高の美女きちゃった!!
そう、ブリジット役の樹月麗奈さんですね。
これはヤバい。女のトリッチもぶちあがる美しさ!!
映画かよ。ワールドには、美しい女優さんがめちゃ多く、それぞれみんな個性的でお美しいですが、樹月さんはヤバい。もうこれは、人種がちがう。
顔面が大天才。
どういうコネクションで映画かよ。に登場してくださったんだろう、と、ナゾは深まるばかりです。
「ブリジット」という役名を付けた駒谷揚監督の意気込みもスゴい。
何故なら駒谷監督は、『甘い毒』の大・大・大ファンで、悪徳美女ブリジットの、大・大・大ファンだから!!
でも、映画かよ。のブリジットは、おばあちゃんのお手製アップルパイに吸い殻をねじ込むような悪女じゃなくて、本当によかったー!
映画かよ。のブリジットは、悪女ではなく、筋の通った天才肌のアーティストとして描かれています。
本当に魅力ある女性キャラなので、もうもう、絶対今回限りじゃなく、また出てほしい。
映画製作に取り組むキャラは、映画かよ。中にはたくさんいるので、例えば、
自分たちのためだけの映画を撮っているドグマっこたちや、
苦しみ悩みつつも映画を撮り続けているものの、現在田舎に避難中の塩原や、
ブリジットの作品とは少なからぬ縁を持つことになる(詳細は後述します)、劇中の駒谷監督とも、是非とも出会ってほしい。
そして同じ「映像制作の悪魔」に取り憑かれた身として、彼らに熱いシンパシーを感じてほしい!
たぶんクールな彼女は、気持ちの熱さを、殊更に表現することはないだろうけれど、いつも一人でビシッと立って、誰よりも自分のために、最高のショートフィルムを撮り続けているにちがいない彼女に、自分と似た人間が、この世界には、思ったよりもたくさんいる、ということを肌で感じて、静かな歓びを感じてほしい。
彼女はものすごく美しい女性だけど、男女とかそういうのをはるかに超えた領域で、シンパシーを感じる「仲間」と出会ってほしい。
一緒に撮るとか、分かりやすくつるんだりはしなくとも、同類の人間と仲間意識を持ち合うことは、人生のこの上ない歓びであるからです。
話は変わりますが、それにしても、駒谷監督、NFTとか知ってたのね。
お金儲けとかマーケティングには、あんま興味のないタイプなので、このように、ある種なまぐさいジャンルを話題にするの、意外でした。
「自己紹介乙」おもろうてやがてかなしきヲタクかな
で、ストーリーも、めっちゃよかったー!!
これもまた、ものづくりの楽しさ、そして表裏一体の苦しさ、プラス、「ものづくりは誰のため?」って物語なんだなって思いました。
駒谷監督は、これまでも映画かよ。の中で、このテーマについて繰り返し語っています。
第13話「この街を誰も出てはいけない」
第28話「ドグマ95」
第24話「ムーンライズキングダム」
が、それらの作品なのですが、今回は更に「作ったものを観客に届けるということ」「観客がいなかったらアートって言えるの?という問題」、更には「自分のためだけに成される創作も、ありなの?」って問題についても、語っています。
わたし自身も創作をする者であり、この業に心身を焼かれる者として、伝えたいのは、
創作は楽しい。めくるめく歓びがある。だがそこには同じ大きさの苦しみが、ぴたりと張り付いている。
創作は、自分のためだけに、自分が観たいものを作ることからはじまる。
だけど、うまく出来たら、やっぱり誰かに観てほしいし、観てどう感じたかも尋ねたい。
というのが、偽らざる本音であります。
だから、創作をしている人は、どんどん観客に届けてほしい。
一方で、誰かに観てもらった挙げ句酷評されることの恐ろしさも分かる。
だからというのもヘンですが、逆に共感してもらえたときの、何とも言い表せない歓びもスゴいので、恐れずに、見せることを、存分に楽しんでほしいのです。
大好きな第28話「ドグマ95」では、自分たちだけでひっそり楽しみたい、というドグマっこたちの気持ちが、塩原によって尊重され、そこに静かな感動を覚えました。
しかし今回、第39話「ハプニング」では、ブリジットの作品は、まず鶴野の手に渡り、その後ミノルから、(劇中の)駒谷監督に渡ることによって、あらたに命を吹き込まれて、多くの人に届けられることになるでしょう。
第28話「ドグマ95」とは真逆の展開にも関わらず、同じ種類の、静かで大きな感動を覚えました。
これは、駒谷監督自身の「オレの作品も、多くの人に届けちゃおっと」という、決意表明でもあるのかな? というのは、勘ぐりすぎでしょうか。
しかも、ブリジットにミノルが伝えるリメイク案ときたら!
「お前らかよ。」って、リアルに声が出ました(笑)
これぞまさしく「自己紹介乙」です。
で、わたしがなんでここに感動しちゃったかっていうと、ミノルが鶴野から、
「誰がそんな、映画おたくが東京うろうろするだけの話観たいんだよ」
って言われて、立ち去る鶴野を見送りながら、
「たーくさんいると思うけどなー、観たい人たち」
って言うじゃん!!
これ、駒谷監督からわれわれオーディエンスに向けた、
「みんな観てくれてありがとー!!」っていうメッセージなんじゃねーの!?
ヤバ!! これアツくならないやついる!?!?!?
トリッチはぶちあがりました。で、
いるーーーーーー!!٩(๑´3`๑)۶
って、声出してお返事したことであります。
おもろうてやがてかなしきヲタクかな
かなしいって、Sad じゃないからねー!
わが国のゆたかな古語、「かなし」の方です。
ちょーーーーいとしい!! なんだこれ。
ミノルくんも映画かよ。も、いとしいぜーーーーーー
もーずっとついてく!!
最後に「クソワロタ」ってなったとこ
感動ばっか語るのも、コメディを撮りたい駒谷監督に対して失礼なので、めっちゃ笑ったとこについて、最後に語りたいと思います。
ダイスッキな『時計じかけのオレンジ』クッソワロタwwwwwww
もうここ、ゲラっゲラ笑った!!!!!!!
ミノルくんの、口の片側だけ釣り上げるアレックススマイル、完璧すぎた。
そして隣で呆然とした顔してる鶴野も、オレンジのこのシーンを完コピしています🤣🤣🤣
なのに、酒よわい。
46分後につぶれてるじゃんwwwwwww
はー面白かった🤣🤣🤣
ネタバレで存分に語っちゃったけど、是非皆さま、
映画かよ。第39話「ハプニング」、我が目で確かめてきてください!