【あらすじ】映画かよ。Like in Movies 第56話「バックトゥザフューチャー」
亜美ちゃんは、後輩の潤(うるみ)から、「今週末にコミコンへ行ってください!」と言われて困惑しています。
何故なら亜美ちゃんは、映画が大好きですが、コミコンで扱っているタイプの映画には、全く興味がなかったからです。
しかし、未来からやって来る息子、カイル1からも、コミコンへ行ってと頼まれてしまいます。
潤からのお願いとちがって、こちらは俄然行く気になる亜美ちゃん。
何故なら、カイル1によると、「コミコンでママはパパと出会うことになる」そうだからです!
いつものように、盟友ミノルを誘った亜美ちゃんでしたが、ミノルも気が進まず……!?
【レビュー※ネタバレなし】映画かよ。Like in Movies 第56話「バックトゥザフューチャー」
遂にシーズンファイナル! 亜美の運命が大きく動く!?
とうとうやってきてしまいました……映画かよ。Like in Movies シーズン3ファイナル!
さみしいーーーー! 映画かよ。が終わってしまう訳ではないけど、めちゃさみしい!
わたくしがはまったのは、シーズン3からですからね。
映画ヲタネタばかりでなく、登場人物の心の機微も描かれて、物語が深みを増した映画かよ。Like in Movies シーズン3ラストエピソードは、オレたちのヒロイン、亜美ちゃんの運命が大きくうごく物語でした。
えっえっ、まじなの。え、このフラグ、まさか!!
この謎解きがないまま、来シーズンに持ち越しなのぉ!?
映画かよ。Like in Movies の飛び道具、タイムトラベルが物語を引っかき回す!
さて。今回はタイトルの通り、あの男が運命をかき回します。
カイル1。そう、未来からやってきた「亜美ちゃんの息子」です。
カイルの初登場回は、映画かよ。シーズン1のラストエピソード、第18話「ターミネーター」、そしてシーズン2幕開けエピソードである第19話「ロード・オブ・ザ・リング」です。
カイルは「未来から来た男」であるため、存在にゆらぎがあります。ちょっとしたことで「二人のカイル」が入れ替わってしまうのです。 それが「カイル1」と「カイル2」であり、現在の亜美やミノルが出会った順にナンバーが割り振られています。
ゲイで心優しい常識人であるカイル2に比べて、カイル1はちょっぴりやんちゃで、亜美にうまく甘えてズルく立ち回る、賢しい男子であります。 その上、現実世界にちょっかいを出して、映画かよ。のゆかいな仲間たちをかき回す、トリックスター的キャラクターでもあります。
そんなカイル1が、今回は亜美に、なんと「パパと出会う」場所とタイミングを教えてしまう。
映画かよ。には、カイル1と2のほかにも、あと2名タイムトラベラーが存在しています。
ただ未来の映画が観たいだけの松ちゃんこと松岡はともかく、タイムトラベル映画の世界的権威で、実際にタイムトラベルが出来るようになった樽井は、うっかりと歴史に干渉してしまった結果、友人のミノルが早死にする運命を招いてしまい、修正に奔走した経緯があります。
樽井さんの悲劇を思い起こすと、今回のカイル1の行動には、軽率さを認めない訳にはまいりません。
おいおいいいのかよぉ!? 手ちがいが起こったら、お前消えちゃうんじゃないのぉ!?と、心配することしきり。
映画かよ。は、かようにSFエピソードも存在しており、物語にスリリングな要素をプラスしています。ただ映画ヲタが渋谷をブラブラするだけのドラマではないのです!
亜美ちゃんの「運命の男」……まさかこのフラグ!?
で、今回最大のサスペンス。「亜美ちゃんの未来の夫は誰なのか」問題ですが。
ええーーーーこのフラグ……まじなの!?
劇中、ミノルと亜美がカイル1について話すシーンがあるのですが、
ミノル「あいつの父親ってことは、ちょっと小狡くて憎めないタイプかも。正統派イケメンじゃないな!」
亜美「そーお? 結構カイル1、可愛い顔してるじゃん」
はあーーーー?? これ、ミノルじゃん。
ミノルの容姿についても置き換えられる感想じゃん。
て、ことは、まさかまさか!?!?!?!?
これフラグじゃん。まじかよ!!!!
でも、もしそうなら、駒谷監督ぅーーーーーーーー!!
あれだけ「ミノルと亜美はない。それだと、「男女の友情は成り立つ」という俺の思想に反する展開になってしまう」って言ってのに、ナンなの????
ぶちキレようが、問い質そうが、駒谷監督はクールに微笑むのみ。
まじナンだよこのヤローーーー!!
そう、ネタバレは厳禁なのです。
ネタバレポリスと名高い、うるさい女であるにも関わらず、わたくし、実は映画の結末を知りたすぎて、よせばいいのにまとめサイトとか見に行って、「飛んで火にいるネタバレ虫」もよくやらかすんですよ……見なきゃよかった的なorz
なので、今回も知りたすぎですが、予想するだけにとどめておきたいと思います。
運命の人を探す不安げな亜美ちゃんがとてもよき
で、今回は亜美ちゃん主役回な訳だけど、亜美ちゃんの表情がとてもよい。
「未来の結婚相手に出会う」っていう、相当ロマンチックなシチュエーションで、不安だったり、せつなそうだったりする表情が、めっちゃくちゃいいのよ。
特に好きなのは、コミコン会場の人混みの中、一生懸命辺りを見回しているときの顔。
同時にコミコンを楽しんでもいて、様々な映画キャラに出会ったり、映画に出てくる夢の車両(バットモービルとかの)の前で、弾けるような笑顔を魅せるのもいいのよねー。
笑ったり、不安そうだったりの亜美ちゃん、「大丈夫だよ」って肩をぽんぽんしてあげたくなるぅ!
傷つくミノルの表情、いいよね
ところで今回、ミノルの表情もとてもよい。
めっちゃ好きなのは、駒谷監督(劇中の)が、ブリジット(第39話「ハプニング」)からリメイク権を引き継いだ映画に、端役でもいいから出たいなーとほのめかして、あっさり断られるシーンの直後。
ムシャクシャしたような顔で、パンをムシャムシャ食べているシーン!
あの顔見ただけで、「あーあミノル傷ついちゃった……」て分かるよねー。
どちらかというと怒ったような表情なのに、その裏の傷ついた気持ちがめちゃくちゃ透けて見えている。
うまいよね、伊藤さん、こーゆー表情が。
お調子者で、やや卑怯で、それでもヘンにやさしいところがあるミノルが傷つくシーンは、実は映画かよ。の中にはいくつもあって、そのどれもがとてもよくて、わたくしは大好きなのであります。
第42話「グリーンカード」で、傷ついたであろう華琳(ファリン)のことを思って自分が傷ついちゃうシーンとか。
第12話「スクールオブロック」で、杜さんに悪癖を指摘される知里佳ちゃんをかばうシーンとか。
ミノルのこういうところには、ものすごいグッと来るものがあります。
「ミノル、実は繊細なデリカシーの人」説を、改めて推しておきたいと思います。
物語を支える名バイプレイヤーたち
そして今回も、名バイプレイヤーたちが大活躍!
先ずは、トリッチのイチオシ、美帆ちゃん!
美帆ちゃんは今回、亜美の理解者として、的確かつ思いやり深いアドバイスをしてくれます。
何よりスゴいところは、常識人でありながら、亜美が「コミコンで、わたしは未来の夫と出会うらしい」とか言い出しても、自然に「それは事実」として受け入れてくれるところ。
「何言ってんだお前」にならない懐の広さ! これだから美帆ちゃんは、亜美ちゃんの大親友として長くお付き合いが続いているのだろうと思います。
新シーズンでも、美帆ちゃん主役回をたくさん見たいです!
お次は、亜美ちゃんの未来の息子、カイル1。
カイル1は、実はわたくしの女ともだちの間で非常に人気があります。
「ズルくて甘え上手で、ちょっとやんちゃで、母性本能をくすぐる」というのが、皆が口を揃える彼の魅力であります。
今回は1のみの登場でしたが、唐突にカイル2と入れ替わるシーンは、何度見ても爆笑!
カイルは、映画かよ。のSFパートには欠かせない人気キャラであり、シーズンとシーズンの橋渡しをするのも2回目となります。 来シーズンでも大暴れしてほしいキャラの一人です。
次は、男性ファンからの人気が高い、潤(うるみ)ちゃん!
本作では、冒頭にて「夢で見たから」というむちゃくちゃな理由で、亜美をコミコンに行かせようとするという、「何だそりゃ」な暴走っぷりを見せ付けてくれます。
愛らしいお顔立ちをしていますが、ぶっとんだ思考でどこまでも暴走してゆく危険人物に、何故かはまる男性ファンが多いのです。
「ボクの潤ちゃん」呼ばわりするファンも多数存在!
「お前は安岡か」と彼らにツッコミを入れつつ、今後も動向を見守っていきたいキャラです。
そしてお次は、トリッチの大好きな駒谷監督(劇中の)!!
愛らしいしんごさんが、愛嬌たっぷりに演じる駒谷監督(劇中の)は、映画かよ。シリーズのいやしであります!!
今回は珍しく、ミノルに対してドライな態度を取っていますが、第13話「この街を誰も出てはいけない」における「ディスティニーだよ!」は、本当に可愛いので、是非多くのかたに見ていただきたい。 第39話「ハプニング」で、ブリジットから彼に作品が受け継がれる展開は、じーんと感動しました。 また、第45話「バタフライ エフェクト」では、ミノルと亜美に騙されて激怒し、彼らを銃で襲撃する「パラレルワールドの駒谷監督(劇中の)」の勇姿を見ることができます。是非ごらんになってください!
駒谷監督(劇中の)もまた、新シリーズでも大いに活躍してほしいし、「最も撮影現場を見学に行きたい」キャラでもあります。是非ひとつお願いします(どさくさ紛れに希望)。
そして最後に、今回初登場、ミノルの友人、岡里クン!
「こりゃまたシーズンラストに、めっちゃくちゃ濃いぃキャラぶっ込んできたなぁー!」と、仰天しました!
彼についての詳細は語られておらず、「ミノルの幅広い映画愛をリスペクトしており、映画の試写会に誘ってくれる」友人、というだけの設定で登場したのに、この濃さはどうだろう。
つんく系の、濃くて整ったお顔立ちだよね。そして標準語をしゃべっているにも関わらず、どこか大阪が香るクセの強さ!
絶対今回だけで終わるキャラではない、と、トリッチはにらんでいます。
シーズン4ではどんな活躍を見せてくれるのか。また、シーズン4で、彼の人間性は、どこまで細かく描かれるのか、興味津々であります!
また樽井さんみたいに、タイムトラベルに巻き込まれて、ピロピロピロって消えちゃうのかもしれないッ!
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本作、本物の「東京コミコン2023」にて、ゲリラ撮影された作品でもあります。
撮影の様子は、映画かよ。オフィシャルブログにルポが掲載されておりますので、合わせてごらんになってくださいね🤭❤
盛りだくさんかつサスペンスフルに幕を閉じた、オレたちの映画かよ。Like in Movies シーズン3でした。今後の映画かよ。ユニバースの広がりに、ますます期待を寄せつつ、筆を置きたいと思います!!