【映画レビュー】『マッドマックス:フュリオサ』2024年

【あらすじ】『マッドマックス:フュリオサ』2024年
人類が愚かな戦争を繰り返し、汚染され、荒廃した世界。
そんな世界の片隅に、緑豊かで豊穣な「母なる緑の地」と呼ばれる土地がありました。
フュリオサは、「母なる緑の地」で、優れた戦士である母、メリー・ジャバサとしあわせに暮らす女の子です。

しかしあるとき、凶悪なバイク集団、「バイカー・ホード」のならず者に、「母なる緑の地」を見つけられてしまいます。
必死の抵抗もむなしく、連れ去られてしまうフュリオサ。
「バイカー・ホード」のテントで、フュリオサは長のディメンタスに差し出されます。

自身の子どもを亡くしていたディメンタスは、フュリオサを気に入り、お抱えの賢者に預けて、可愛がろうとします。
ひとことも口をきかないフュリオサでしたが、娘のように扱うことに決め、リトルDと呼び始めます。
しかし、フュリオサの母、メリー・ジャバサが襲撃し、フュリオサを取り返そうとします。

メリー・ジャバサは優れた戦士でしたが、大勢かつ高機能車両を多数持つバイカー・ホードに追い詰められ、愛娘のフュリオサの目の前で、処刑されてしまいます。
ディメンタスはバイカー・ホードを引き連れ、フュリオサの故郷「母なる緑の地」を奪還すべく旅立つのですが、その途中でシタデルのウォー・ボーイを見つけ、目的地を「母なる緑の地」からシタデルに変更します。
そして到着したシタデルで、統治者のイモータン・ジョーに謁見を申し出、取引を持ちかけるのですが……。

【レビュー※ネタバレなし】『マッドマックス:フュリオサ』2024年
「フュリオサ完成」までを描く、怒りと慟哭の物語
わたくしたちの人生に、フュリオサというヒロインが舞い降りたのは、2015年のことでしたね……。
女の身、そして片腕でありながら、シタデルの暴君、イモータン・ジョー率いるウォー・ボーイズの大隊長を務める、オレたちのフュリオサ・ジョ・バッサ。
本作は、幸福な少女だった彼女が、燃え盛る怒りを胸に、復讐の天使として完成するまでの物語です。
初日鑑賞の皆さんの意見は、真っ二つと言っていいほどくっきりと、絶賛派と疑問派に分かれていました。
わたくしトリッチの意見は、「いーんでない! アリです!」ってところ。
絶賛派の意見も、うーん?派の意見も、実際観たら「分かるわぁ」ってなりました。
それでは順番に語っていこうと思います!
この世には二種類の映画がある。それは「ぶちあがるための映画」と、「ぶちあがるためではない映画」だ!
前作、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』2015年 は、紛れもなく「ぶちあがるための映画」です。
全編ハイテンション! 息を呑むようなカー・アクションと、目が離せないスリリングなストーリー。目を見張るような美女(しかもフュリオサも合わせて6人!)に、命知らずそしてどこかピュアな暴力軍団、ウォー・ボーイズと、個性豊かな悪役たち。
あのテンションを、『マッドマックス:フュリオサ』2024年 に求めると、「うーん?」となってしまうと思います。
何故なら本作、『マッドマックス:フュリオサ』2024年 は、怒りのデスロードとはちがう、「ぶちあがるためではない映画」だからです。
言うなれば怒りのデスロードは、「闘って、抗って、希望を勝ち取る」映画と言っていい。
だからあの全編ハイテンションが生きてくる訳で、本作フュリオサとは全くちがう部類の映画です。
本作、『マッドマックス:フュリオサ』2024年 は、あのデスロードの希望へ繋がる漆黒の前夜、フュリオサが復讐の天使として完成するまでを描く物語であり、そのためには、テンポを落として、じっくり描く必要がある。
だから、こんなふうになったんだろうなーと思いますし、それで大正解と思いました。
自慢の母親、最愛の母親を、目の前で惨殺した男に捉えられ、ペットのように愛玩され、男の取引相手から欲せられ、隙を見て逃げ出し、男奴隷のふりをしながら有能さを見せつけ、上り詰め……小さな少女だったフュリオサがたどる運命は、臥薪嘗胆そのものです。
こんな物語を、前作のようなヒャッハー!一辺倒で、描ける訳がないでしょう。
なので、このアプローチでいい、とわたくしは思います!
ただ、前半はけっこーダルい。これは認めます。
オレたちはMAD MAXを観に来てる訳で、やっぱヒャッハー!とかカー・バトルとか、超暴力とかクソDQNとかが見たい訳でしょう。
結論から言うと、ヒャッハー!とかカー・バトルとか、超暴力とかクソDQNとかを見ることは、無事にできる訳なんですけど、そこに至るまでが割と長い。
で、前半ダリぃな、ってなっちゃう気持ちも、ちょう分かるなって思いました。
あとなんか、前半、映像がペラいというか、軽く見える。
何だろなーーーー専門的なことは分からんけど、何か映画じゃなくて、ドラマを見てるみたいな感じがする。
何でそう感じるんだろう。ナゾ。
ノリとしては、アレに似てる。ドラマシリーズがはじまっちゃったスターウォーズ。
観てないのにディスるのよくないけども、何かドラマのスターウォーズって、ペラそうで見る気になれない。
何だろ、ほんとうまく言えないんだけど、フュリオサの前半にも、似た感じのペラさを感じる。
そしてここが、本作をニガテっておっしゃってるかたのニガテどころかなってスゴく感じる。
と、ダルい部分も思い切り語りましたが、それでもわたくしは、この映画が好きです。
マッドマックスの世界線を語る上で、やはり避けて通れないエピソードだったと思うのです。
新旧の魅力的なキャラクターが目白押し!
マッドマックスワールドの魅力の一つは、いきいきとしたキャラクターたちだと思うんだけど、本作もとてもよかった。
まず、フュリオサの味方になってくれる、警護隊長ジャックが、とてもよかった。

イモーたんの嫁候補にされそうになったフュリオサは、逃亡し、ウォー・ボーイズに混じって「男の子奴隷」のふりをして生き延びようとするんだけど、度胸がよくて身が軽く、メカニックの整備においても優れた適正を発揮して、めきめき出世していきます。
そんなフュリオサの上司となったのが、ウォー・タンクの運転手で、ウォー・ボーイズの指揮官でもあるジャック。
運転の技術が高く、冷静で、接近戦も強いし、ほんといい男です。
フュリオサが女であることに気付いてからも、よき相棒として彼女を支え、お互い好意はあっただろうけど、リスペクトと同志愛が勝る関係性は、のちのマックスと彼女を彷彿とさせる部分もあり、とてもよいキャラでした。
そして、本作の悪役、バイカー・ホードの長、ディメンタスは、本作の裏の主人公と言ってもいい存在感。

イモータン・ジョーと派遣を争い、ガスタウン、バレットファーム、そしてイモータンの本拠地でもあるシタデル奪還を試みるしたたかな男ですが、彼もやはりこの時代の犠牲者であり、絶望の果てにこのような生き方になったのだなぁということが透けて見える、重厚なキャラでした。
子どもだったフュリオサに、奇妙に執着する様が、とても印象的。
この時代には珍しい「五体満足の女児」ということを知ったイモータン・ジョーが、嫁候補にするからその子を寄越せというのですが、
「俺はこいつを、雨からも嵐からも、砂漠からも、変態どもからも守ってきたんだぞ」
というようなことを言うシーンがあるのですが、そのときのイモーたんが、あの奇妙なブリーフ姿みたいな格好してて、「変態てイモーたんじゃん」と笑っちゃいましたw

それと、個人的には、リクタス、スクロータスの、イモーたんのバカ息子たちとの再会がうれしかった!w
特に、ちょっと足りないゴリラーマン、リクタスは、前作から何か好きなんですよね。フラジールにまんまと騙されたりして、可愛かったですよね(笑)
そして何と言っても、フュリオサを演じたアニャ・テイラー=ジョイが、ほんっとーーーーに素晴らしかった!!

前作でシャーリーズ・セロンが命を吹き込んだ、映画史上に燦然と輝く、傑作中の傑作のヒロインであるフュリオサ・ジョ・バサ。
やりづらかったと思うなーーーー! 熱狂的なファンが多数の、伝説のキャラだからね!
でもアニャちゃん、やってのけました!
劇中ジャックが「魂に獣を宿している」って称する内なる激しさを、あの印象的な瞳で演じきってくれました!!
タフでクールなフュリオサ、心に復讐の炎を燃やすフュリオサ。イモーたんの嫁さんたちを自由にしたいという思いが芽生える以前の、自分自身に対する落とし前をつけることに命を賭ける若き日のフュリオサを演じてくれたのがアニャちゃんで、ほんっとーーーーによかった!と、思いましたよ!
はああああああ、MAD MAXサーガ、これで終わりなのかな????
もっと見たいーーーー!!😭✨️
思いのほか長く、じっくりと少女時代が描かれますが、フュリオサが大人になってからは、怒りのデスロードみたいな激しいカーアクションも見られますし、相変わらず改造車のギミックは「そう来る!?」って面白さでいっぱいでした!!
救いのない世界での、理不尽な喪失の痛みと絶望。
そして憎悪に燃え上がって復讐を決行することと、「それでも還らない」者たちを思っての慟哭。
重いものをずっしりと受け取る、素晴らしい映画体験でした。
大傑作の前作というフィルターを外して、まっさらなおめめと心で、是非堪能してきてください!!
【映画レビュー】『ミレニアム・マンボ 千禧曼波』2001年

【あらすじ】『ミレニアム・マンボ 千禧曼波』2001年
これは10年前の話……という女性の独白で、物語が幕を開けます。
ヴィッキーは日々を無為に過ごす女性でした。いつもクラブに入り浸って、仲間たちと飲んだくれ、家では同棲中の彼氏、ハオと喧嘩を繰り返しています。
ヴィッキーは16歳で夜遊びをはじめ、街のチンピラのハオと恋に落ちていました。
ハオは事あるごとに「お前と俺は住む世界がちがう」と繰り返し、ふつうの女子高生だったヴィッキーを妬んでいるかのようでした。
そして卒業試験の朝、ハオが彼女を起こさなかったため、ヴィッキーは高校を卒業することができませんでした。
ハオはヴィッキーに執着し、ヴィッキーはそれを嫌がり、毎日喧嘩していますが、きっぱりと別れることができないでいます。
DJの真似事をするだけで働かないハオのせいで、生活に行き詰まり、ヴィッキーがホステスをして稼いでいますが、こんな状況でもハオはヴィッキーを束縛しようとします。
そんな毎日に嫌気が指していたところで、ヴィッキーが昔クラブで一緒にあそんでいたヤクザ、ガオが、ヴィッキーのバイト先に客として訪れました。ヴィッキーはガオとも付き合いはじめるのですが……。
【レビュー※ネタバレなし】『ミレニアム・マンボ 千禧曼波』2001年
「二人の男のあいだで揺れ動く」描きたいのはそこではない
あらすじらしきもの、一応書いてみましたが、こじつけのようなものです。
本作は、ともだちに説明できるような、明確なあらすじがある映画ではありません。言うなれば、「アンビエント系映画」であり、物語の筋を追ったり、登場人物に共感したりする類の映画ではありません。
本作の説明で「ハオとガオ、二人の男のあいだで揺れ動く」的な文章をよく見かけますが、ちがう気がする。
そんなふうに言うと、まるでヴィッキーが、どちらにも恋情を抱いていて迷っているように聞こえますが、そうではない気がする。
先ず、ハオに関しては、とっくに冷めている。
何も知らない16歳のときには燃え上がったかもしれないけど、今ではハオのズルさ、ウザさを嫌というほど知っているし、彼のせいで高校をちゃんと卒業できなかったので、人生を台無しにされたという苦い気持ちもある。

いい男で一見やさしいガオに対しても、甘やかしてくれるし、家に住まわせてくれるし、ハオを追い払ってくれるから、一緒にいるに過ぎない。
ガオの方でも、恋人とかパートナーとしてヴィッキーを大事にしている訳ではない。
劇中「(ガオはヴィッキーを)パートナーのようにそばに置きたがった」みたいなナレーションもあるけれど、何というか、一人の人間として大事にしている感じではない。「手間のかからないペット」のような雰囲気です。

しつこい元彼を追い払ってやり、「ホステスを辞めたい。けれどできること(仕事)が何もない」というヴィッキーに対して、俺がやってるカフェで働いてみるか。給料高くないけど、みんなそのくらいの月給でまともに暮らしてるよ、とか、親身にアドバイスしてる風を出したりもしてるけど、どうも薄っぺらい。ヴィッキーがごちゃごちゃ言うから、会話に応じているだけ、という雰囲気が漂っています。一見やさしいけどね。
つまり、この映画は、そういう部分を描きたい映画ではない。
一人の女の子が、恋い焦がれたり、生き方を改めようと思って奮闘したり、そういう話ではない。
薄暗がりの中でしか生きられない、何者にもなれない女。そしてそんな彼女を肯定するということ。
この映画は、始終薄暗い。
ヴィッキーがともだちと笑い合うバーやクラブ、Tバックだけを身に着けてお客にサービスをするいかがわしいバイト先。照明を絞った夜更けのアパート、夜明けに戻ってきた男が料理をする台所、夜の高速道路、そして気まぐれに訪れた夕張の雪深い夜道。
ヴィッキーはつまり、薄闇の中でしか生きられない女なんだろうな、と思いました。
夜はたらいて、夜にあそび、明け方頃に寝に帰ってきて、また夜が来たら起き出すタイプの女の子。
そんな女の子が、ともだちと飲んで、テーブルに回ってきた手品師の手品を見て笑いさざめく声や、食器やグラスがぶつかり合ってカチャカチャいう音。

自宅で彼氏と喧嘩をして、苛立ってパチッと音を立ててライターを置くこと。
夜明けに帰ってきた男が料理をする音。
夕張の夜道で、美形の双子の男の子と一緒に、ギュッギュと踏みしめる雪の音。

男に招かれて、ほかにすることもないから訪れてみた、よそ者のような顔をした東京の街。男が現れない新宿のホテルの、窓のすぐ外の規則的な電車の音。


彼女を取り巻く薄闇と、心地のよい音、そして湿度が低くてへんに空っぽな、さみしさとも言えないようなさみしさ、これを描きたくて、この映画は撮られたのではないかなーと思いました。
「ふだんの毎日は、これといって何も起こらない。」
ジャン=フィリップ・トゥーサンの、たぶん『カメラ』だと思うけど、このめちゃくちゃ大好きな書き出しを思い出しました。
わたしたちは、エモーショナルなドラマを常に欲しているけれど、じんせいって、実はそんなに何かが起こる訳でもないし、誰もが何者かになれる訳でもない。
「これは10年前のお話……」というナレーションで始まるこの映画ですが、おそらくヴィッキーは、10年経ってもほとんど生き方を変えていないだろうし、変えることもできなかっただろうな、と思います。
で、「あれは10年前のこと……」って話し出されると、その10年前に、劇的な何かが起こったのではなかろうかと思って、こっちは身構えちゃうけれど、別に何があった訳でもない、なんかちょっと楽しかったし、フワフワさみしかった、というだけのことでも、好きに思い出していいし、そういう何でもない日々の空気感のことを、話したくなったら話せばいいのではないか、と思って、へんな言い方ですが、わたくしは非常に自由な気持ちになりました。
ヴィッキーみたいなしょうもない女の子に対する、作り手の視線が、やさしい。
このやさしい視線が、大きな、包み込むような肯定として伝わってきて、肯定されると、人は自由になれるし、オールオッケー。いいじゃん、ありがとう、これめっちゃ好きだわーと思って、観たあと多幸感に包まれました。
「これは10年前のお話……」って言いながら、自分のことも、ちょっと思い出してみたくなり、やっぱり10年前には特筆すべきことはなくて、でもなんか、毎日たのしいような、さみしいような、フワフワした感じだったなー、でもいいじゃん、と、自分を肯定したくなるような、とても素晴らしい映画でした。
映画っていいねー、自由だね!!
こんなやり方でも、誰かを肯定して、ハグすることができるんだねー!!
【映画レビュー】映画かよ。Like in Movies 第56話「バックトゥザフューチャー」

【あらすじ】映画かよ。Like in Movies 第56話「バックトゥザフューチャー」
亜美ちゃんは、後輩の潤(うるみ)から、「今週末にコミコンへ行ってください!」と言われて困惑しています。

何故なら亜美ちゃんは、映画が大好きですが、コミコンで扱っているタイプの映画には、全く興味がなかったからです。
しかし、未来からやって来る息子、カイル1からも、コミコンへ行ってと頼まれてしまいます。

潤からのお願いとちがって、こちらは俄然行く気になる亜美ちゃん。
何故なら、カイル1によると、「コミコンでママはパパと出会うことになる」そうだからです!
いつものように、盟友ミノルを誘った亜美ちゃんでしたが、ミノルも気が進まず……!?
【レビュー※ネタバレなし】映画かよ。Like in Movies 第56話「バックトゥザフューチャー」
遂にシーズンファイナル! 亜美の運命が大きく動く!?
とうとうやってきてしまいました……映画かよ。Like in Movies シーズン3ファイナル!
さみしいーーーー! 映画かよ。が終わってしまう訳ではないけど、めちゃさみしい!
わたくしがはまったのは、シーズン3からですからね。
映画ヲタネタばかりでなく、登場人物の心の機微も描かれて、物語が深みを増した映画かよ。Like in Movies シーズン3ラストエピソードは、オレたちのヒロイン、亜美ちゃんの運命が大きくうごく物語でした。
えっえっ、まじなの。え、このフラグ、まさか!!
この謎解きがないまま、来シーズンに持ち越しなのぉ!?
映画かよ。Like in Movies の飛び道具、タイムトラベルが物語を引っかき回す!
さて。今回はタイトルの通り、あの男が運命をかき回します。
カイル1。そう、未来からやってきた「亜美ちゃんの息子」です。
カイルの初登場回は、映画かよ。シーズン1のラストエピソード、第18話「ターミネーター」、そしてシーズン2幕開けエピソードである第19話「ロード・オブ・ザ・リング」です。
カイルは「未来から来た男」であるため、存在にゆらぎがあります。ちょっとしたことで「二人のカイル」が入れ替わってしまうのです。 それが「カイル1」と「カイル2」であり、現在の亜美やミノルが出会った順にナンバーが割り振られています。
ゲイで心優しい常識人であるカイル2に比べて、カイル1はちょっぴりやんちゃで、亜美にうまく甘えてズルく立ち回る、賢しい男子であります。 その上、現実世界にちょっかいを出して、映画かよ。のゆかいな仲間たちをかき回す、トリックスター的キャラクターでもあります。
そんなカイル1が、今回は亜美に、なんと「パパと出会う」場所とタイミングを教えてしまう。
映画かよ。には、カイル1と2のほかにも、あと2名タイムトラベラーが存在しています。
ただ未来の映画が観たいだけの松ちゃんこと松岡はともかく、タイムトラベル映画の世界的権威で、実際にタイムトラベルが出来るようになった樽井は、うっかりと歴史に干渉してしまった結果、友人のミノルが早死にする運命を招いてしまい、修正に奔走した経緯があります。
樽井さんの悲劇を思い起こすと、今回のカイル1の行動には、軽率さを認めない訳にはまいりません。
おいおいいいのかよぉ!? 手ちがいが起こったら、お前消えちゃうんじゃないのぉ!?と、心配することしきり。
映画かよ。は、かようにSFエピソードも存在しており、物語にスリリングな要素をプラスしています。ただ映画ヲタが渋谷をブラブラするだけのドラマではないのです!
亜美ちゃんの「運命の男」……まさかこのフラグ!?
で、今回最大のサスペンス。「亜美ちゃんの未来の夫は誰なのか」問題ですが。
ええーーーーこのフラグ……まじなの!?
劇中、ミノルと亜美がカイル1について話すシーンがあるのですが、
ミノル「あいつの父親ってことは、ちょっと小狡くて憎めないタイプかも。正統派イケメンじゃないな!」
亜美「そーお? 結構カイル1、可愛い顔してるじゃん」
はあーーーー?? これ、ミノルじゃん。
ミノルの容姿についても置き換えられる感想じゃん。
て、ことは、まさかまさか!?!?!?!?
これフラグじゃん。まじかよ!!!!
でも、もしそうなら、駒谷監督ぅーーーーーーーー!!
あれだけ「ミノルと亜美はない。それだと、「男女の友情は成り立つ」という俺の思想に反する展開になってしまう」って言ってのに、ナンなの????
ぶちキレようが、問い質そうが、駒谷監督はクールに微笑むのみ。
まじナンだよこのヤローーーー!!
そう、ネタバレは厳禁なのです。
ネタバレポリスと名高い、うるさい女であるにも関わらず、わたくし、実は映画の結末を知りたすぎて、よせばいいのにまとめサイトとか見に行って、「飛んで火にいるネタバレ虫」もよくやらかすんですよ……見なきゃよかった的なorz
なので、今回も知りたすぎですが、予想するだけにとどめておきたいと思います。
運命の人を探す不安げな亜美ちゃんがとてもよき
で、今回は亜美ちゃん主役回な訳だけど、亜美ちゃんの表情がとてもよい。
「未来の結婚相手に出会う」っていう、相当ロマンチックなシチュエーションで、不安だったり、せつなそうだったりする表情が、めっちゃくちゃいいのよ。
特に好きなのは、コミコン会場の人混みの中、一生懸命辺りを見回しているときの顔。


同時にコミコンを楽しんでもいて、様々な映画キャラに出会ったり、映画に出てくる夢の車両(バットモービルとかの)の前で、弾けるような笑顔を魅せるのもいいのよねー。


笑ったり、不安そうだったりの亜美ちゃん、「大丈夫だよ」って肩をぽんぽんしてあげたくなるぅ!
傷つくミノルの表情、いいよね
ところで今回、ミノルの表情もとてもよい。
めっちゃ好きなのは、駒谷監督(劇中の)が、ブリジット(第39話「ハプニング」)からリメイク権を引き継いだ映画に、端役でもいいから出たいなーとほのめかして、あっさり断られるシーンの直後。
ムシャクシャしたような顔で、パンをムシャムシャ食べているシーン!

あの顔見ただけで、「あーあミノル傷ついちゃった……」て分かるよねー。
どちらかというと怒ったような表情なのに、その裏の傷ついた気持ちがめちゃくちゃ透けて見えている。
うまいよね、伊藤さん、こーゆー表情が。
お調子者で、やや卑怯で、それでもヘンにやさしいところがあるミノルが傷つくシーンは、実は映画かよ。の中にはいくつもあって、そのどれもがとてもよくて、わたくしは大好きなのであります。
第42話「グリーンカード」で、傷ついたであろう華琳(ファリン)のことを思って自分が傷ついちゃうシーンとか。
第12話「スクールオブロック」で、杜さんに悪癖を指摘される知里佳ちゃんをかばうシーンとか。
ミノルのこういうところには、ものすごいグッと来るものがあります。
「ミノル、実は繊細なデリカシーの人」説を、改めて推しておきたいと思います。
物語を支える名バイプレイヤーたち
そして今回も、名バイプレイヤーたちが大活躍!
先ずは、トリッチのイチオシ、美帆ちゃん!

美帆ちゃんは今回、亜美の理解者として、的確かつ思いやり深いアドバイスをしてくれます。
何よりスゴいところは、常識人でありながら、亜美が「コミコンで、わたしは未来の夫と出会うらしい」とか言い出しても、自然に「それは事実」として受け入れてくれるところ。
「何言ってんだお前」にならない懐の広さ! これだから美帆ちゃんは、亜美ちゃんの大親友として長くお付き合いが続いているのだろうと思います。
新シーズンでも、美帆ちゃん主役回をたくさん見たいです!
お次は、亜美ちゃんの未来の息子、カイル1。

カイル1は、実はわたくしの女ともだちの間で非常に人気があります。
「ズルくて甘え上手で、ちょっとやんちゃで、母性本能をくすぐる」というのが、皆が口を揃える彼の魅力であります。
今回は1のみの登場でしたが、唐突にカイル2と入れ替わるシーンは、何度見ても爆笑!
カイルは、映画かよ。のSFパートには欠かせない人気キャラであり、シーズンとシーズンの橋渡しをするのも2回目となります。 来シーズンでも大暴れしてほしいキャラの一人です。
次は、男性ファンからの人気が高い、潤(うるみ)ちゃん!

本作では、冒頭にて「夢で見たから」というむちゃくちゃな理由で、亜美をコミコンに行かせようとするという、「何だそりゃ」な暴走っぷりを見せ付けてくれます。
愛らしいお顔立ちをしていますが、ぶっとんだ思考でどこまでも暴走してゆく危険人物に、何故かはまる男性ファンが多いのです。
「ボクの潤ちゃん」呼ばわりするファンも多数存在!
「お前は安岡か」と彼らにツッコミを入れつつ、今後も動向を見守っていきたいキャラです。
そしてお次は、トリッチの大好きな駒谷監督(劇中の)!!

愛らしいしんごさんが、愛嬌たっぷりに演じる駒谷監督(劇中の)は、映画かよ。シリーズのいやしであります!!
今回は珍しく、ミノルに対してドライな態度を取っていますが、第13話「この街を誰も出てはいけない」における「ディスティニーだよ!」は、本当に可愛いので、是非多くのかたに見ていただきたい。 第39話「ハプニング」で、ブリジットから彼に作品が受け継がれる展開は、じーんと感動しました。 また、第45話「バタフライ エフェクト」では、ミノルと亜美に騙されて激怒し、彼らを銃で襲撃する「パラレルワールドの駒谷監督(劇中の)」の勇姿を見ることができます。是非ごらんになってください!
駒谷監督(劇中の)もまた、新シリーズでも大いに活躍してほしいし、「最も撮影現場を見学に行きたい」キャラでもあります。是非ひとつお願いします(どさくさ紛れに希望)。
そして最後に、今回初登場、ミノルの友人、岡里クン!

「こりゃまたシーズンラストに、めっちゃくちゃ濃いぃキャラぶっ込んできたなぁー!」と、仰天しました!
彼についての詳細は語られておらず、「ミノルの幅広い映画愛をリスペクトしており、映画の試写会に誘ってくれる」友人、というだけの設定で登場したのに、この濃さはどうだろう。
つんく系の、濃くて整ったお顔立ちだよね。そして標準語をしゃべっているにも関わらず、どこか大阪が香るクセの強さ!
絶対今回だけで終わるキャラではない、と、トリッチはにらんでいます。
シーズン4ではどんな活躍を見せてくれるのか。また、シーズン4で、彼の人間性は、どこまで細かく描かれるのか、興味津々であります!
また樽井さんみたいに、タイムトラベルに巻き込まれて、ピロピロピロって消えちゃうのかもしれないッ!
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☆
本作、本物の「東京コミコン2023」にて、ゲリラ撮影された作品でもあります。
撮影の様子は、映画かよ。オフィシャルブログにルポが掲載されておりますので、合わせてごらんになってくださいね🤭❤
盛りだくさんかつサスペンスフルに幕を閉じた、オレたちの映画かよ。Like in Movies シーズン3でした。今後の映画かよ。ユニバースの広がりに、ますます期待を寄せつつ、筆を置きたいと思います!!
【映画レビュー】映画かよ。Like in Movies 第55話「パターソン」

【あらすじ】映画かよ。Like in Movies 第55話「パターソン」
何やら、神妙な顔つきで街をゆく我らがミノル。
バス停でバスを待ちながら、おもむろにペンとメモ帳を取り出し、バスに揺られながら、何やら書き付けています。
朝のまちは、いい香りがする。
朝のまち。朝のまちは……とてもいい香りがする。

うんうん、それでそれで??
亜美と合流してからも真剣そのもので、ミノルは書き続けています。
昼のまちは、、、これまた いい香りがする。
……お、おう。で??
昼のまちは、、、これまた いい香りがする。
夜のまちは、、、よ、る、の、ま、ち、は……。
亜美「いい詩浮かんだ?」
ミノル「んあああ! もうッ! もう少しだったのにッ」

そう、ミノルは、『パターソン』に憧れ、詩を書き始めようとしていたのでした。
しかし、どうもうまくいかない。
亜美に進められて、詩のお教室に通うことにしたミノルは、渋谷区氷川区民会館の、詩の講座に申し込みました。
そこで早速ともだちができたミノルですが、どうにもこうにも引っかかる。

この男、以前どこかで会ったような気がするのだが……!?
【レビュー※ネタバレあり】映画かよ。Like in Movies 第55話「パターソン」
やめてー!w 身に覚えがありすぎて、大爆笑のち大赤面の物語
あーっはっはっは! ヤバい!!
みんな知ってるか知らないけど、改めて自己申告しますと、わたくしトリッチ、尾崎放哉賞入賞経験のある、ガチの俳人です。えっへん!
つまり、俳句ガチ勢。
なので、短詩を作り始めたばかりの初心者がやらかす失敗を、ひと通りくぐり抜けてきた経験があります。
もーーーーヤバい(笑)。
本作冒頭、わかりみが深すぎて、大爆笑のち大赤面、やめて! もうトリッチのライフはゼロよ! ってのたうち回りました!
朝のまちは、いい香りがする。
昼のまちは、、、これまた いい香りがする。
よ、よる、夜のまち、は、、、あれ!?
あーーーーはっはっは! 分かる分かる!!
ミノルはまちに出て、「いい香りがするなぁ」って感動したんだよね!
で、感動に持ってかれちゃって、同じことしか言ってねぇ(笑)
これ、まじで分かります。 感動しすぎて、感動を表す言葉が、一つしか出てこなくなっちゃうのね。
天才は、この一つの言葉を一気にエモーショナルな詩へと昇華させられるのかもしれないけれど、はじめたばかりの一般人には土台無茶な相談です。
で、気付いたら、おんなじことしか言ってねぇ(笑)
これほんとあるあるなのです。
ヤベーな。解像度が高すぎる。
あまりにもあまりだったので、わたくし駒谷監督に、
「第55話のために、短詩系の人に取材してきたの?」
ってお問い合わせをしてしまいました。
監督はゲラゲラ笑って「取材なんてしてないよーw」っておっしゃってましたが、まじでポエトリーあるあるすぎたので、面白いんだけど、何か赤面しちゃいました!
はー恥ずかし!
パクるつもりないのに似ちゃうということ
で、二つ目の短詩あるあるです。
大好きすぎる先人に似ちゃう。
これねーほんとヤバいのに、あるあるなんです。
俳句だと、短い上に、季語ってもんがあるでしょ。
なので、気付くと似たようなことを言っちゃってるし、「好きだなー」て思ったやつにそっくりなのを、無意識に詠んじゃってたりする。
いわゆる「類句」問題てやつですね。
これ、自分が「やっちゃった!」って気付いたときは、あたまかきむしります。
恥ずかしいやら申し訳ないやら。
「ちがうんだ!! パクるつもりはなかったんだ!!」
って、ほんっとに大声で弁明したくなります。
短いものや、シンプルなもの程、そのつもりはなかったんだけど似てしまった、ということは起こりやすいと思っています。
やっちゃったときは、もうしょうがない。
でも、「やらかしてしまう」危険性については、敏感になるべきだなと思っています。
アウトとセーフの境目はどこだろうって考えることも、とても重要。
わたしがやっている「自由律俳句」は、過去に大スターが居て、最初は大スターの真似をしてはじめることが多いので、いつまで経っても大スターの模倣でしかないって人もものすごく多いし、うーん、でも「オリジナルよ!」と言いつつ、クソド下手とかよりも、放哉風味が強すぎてもうまい方がいいのか?とか、考え出すと止まらなくなりますね。
そして声を大にして言いたいのは、ここではない。
「何かを作ろうと思い」「実際に作ってみる」ことは、尊い。
これです。いちばん大事なことは。
最初はうまくできるはずなんかない。
で、クソド下手なものが出来上がろうが、それを人からそしられようが、作りたい!という衝動のままに、作り続けるということ。楽器なら奏で続けるということ。
これはもう、何よりも尊い。
三度の飯より恋が好き‼ な、ドッピンク脳のトリッチだけど、「作りたい」という気持ち、そして実際に「作ってみる」という挑戦は、恋よりも尊いと思っています。
いや、恋もクソ大事だけどさ(笑)
でも、でも、ド下手クソでも作り続けるということ。
これをどうしても失いたくないんだ。
恋を失っても、わたくしは「フラれたみっともないわたくし」になるだけだけど、書くことをやめたら、もうそれはわたくしではないような気がする。
「アーティスト気取りしやがって」と、ばかにしたければ、どうぞどうぞ!
お前のそしりなんて、こわくも何ともねぇ。
誰に何言われようと、好きなものは手放したらダメです。
もしも手放したりしたら、わたしは、あなたは、わたしやあなたでなくなってしまう。
だから浅尾クンが、彼女に言われて何となく始めたことであり、しかも無意識のパクリをやらかし続けたとしても、書きたいと思う気持ちは尊い。
ミノルから「それは彼女が、お前を自分の理想に押し込めようとしてるだけじゃない?」って指摘され、「そうかもな」と思いつつも、「でも今は暴力よりも言葉の力を信じている」とまで思うようになった浅尾クンを、わたくしは支持したいと思います。
そして何より、物語の終わりに、ミノルが初めて作った詩に、じーんときてしまいました。
ミノルが初めて最後まで書けた詩は、亜美ちゃんが「う、うーん」と苦笑いしてしまうようなものだったけれど、わたしにはちゃんと伝わったよー!
ミノルは、出会いが最悪だった浅尾クンと、今回ほんのちょっと心が通じたように感じたことが、とてもうれしかったんだよね。
だからそのあざやかなよろこびを、そのまま詩に書きたいと思ったんだ!
うんうん。それそれ。それが葉山先生が言ってた「詩を書く心の準備がある」ってことなんだよねー。
あ、なんか、わたしも初心に帰れた。そんなふうに思いました。
人生は、この世は、ヴィヴィッドな驚きと歓びに溢れている。
それがバロウズが「フォークの上の剥き出しのランチ」って呼んだやつだね。
そしてそれが、オレたちがものを書く理由だ。
この歓びを、ちょっと忘れてたなー。思い出せてよかった。まじでそう思って、お鼻がツーンとしました。
てな訳で、本作、「トリッチの最も好きな映画かよ。エピソード集」に仲間入りしました。本作と、本作の前日譚たる第39話「ハプニング」と、第28話「ドグマ95」は、創作活動の歓びに満ちたエピソードで、本当に大好きです。
受け止めてくれる亜美ちゃん。ええよな。
で、今回。亜美ちゃんいいよね。
「詩を書きたい」なんて唐突に言い出しても、決してばかにすることなく、「いいの書けたー?」って聞いてくれるし、やっと書けた詩が洗練されてなくても、「い、いいじゃん! 特に、その、ヘッドフォンが!」って、いいところを無理やりにでも探し出して励ましてくれる。まじいいともだち。
ミノルも亜美になら、初期のド下手クソな詩でも、安心して聞いてもらうことができるよね。
「もう俺、インディーズ映画からは足を洗ったんで」と告白したことがあるミノルは、映画を愛しながらも、映画製作には、もしかしたら苦い挫折を味わったことがあるのかもしれないけれど、詩作に身を投じることで、「自分がプレイヤーに返り咲く」歓びに、目覚めてくれたらいいなと心から思います。
脚本を書く華琳(ファリン)や知里佳ちゃん、そして(劇中の)駒谷監督やブリジットを、心から応援してくれる彼自身が、クリエイターとして生き生きと活躍し始めてくれたら、ファンとしてこれ以上にうれしいことは、ありません。
そして本作の亜美ちゃん、初期映画かよ。の亜美ちゃんの魅力を彷彿とさせてくれました。
勇気と正義感があり、困っていそうな人を助けるためには、危険を冒すことも辞さない強い女。まさに「映画ヲタ・ジャンヌダルク」の異名を持つ女です。
また、本作の亜美ちゃん、めっちゃ綺麗だよねー!

最近ちょっと髪が長くなったのがよき。本作の冒頭、ミノルの朝の詩のくだりに登場する亜美ちゃんは、ほんとに綺麗ではっとしちゃいました!
「大人のテキトーマン」を、圧倒的うまさで表現する滝上さん
そして今回も、ゲスト俳優さんたちの、名バイプレイヤーっぷりが光ります。
先ずはミノルの、詩の先生である葉山先生こと、滝上裕二さん!

もう圧倒的にうまい。スッゴい自然に、情熱的で、心優しく、しかしテキトーすぎる詩の先生を演じておられます。
「わーミノル、いい先生に会えてよかったねー」と思った瞬間!
「テキトーな詩を書くくらいなら、何も書かない方がいいッ‼」
ってアナタwwwwwwww
ミノルは、詩を習いに来てるんですよ? ちゃんと教えてあげてくださいwww
スゴい良い声で、スッゴいテキトーなことを言ってるので、可笑しくてたまりませんでした。
ものすごい神妙そうに、ポエティック・ジャスティスがどうしたこうした言うのもサイコーでした。いつか絶対氏神神父と激突してほしいです!!
まさかの浅尾クン再登場!意外な一面を見せてくれる
そして、まさかの再登場の浅尾クン!

彼の初登場は、第39話「ハプニング」で、ブリジットからショートフィルムを購入するために代金を振り込んだのに、ミノルに横取りされて激怒する、やんちゃな男性でした。
しかしミノルが再会した彼は、大好きな彼女に出会って、変わっていた。
彼女の好きな映画『パターソン』に自身もはまり、バス会社に就職し、詩作を始めていた。
やんちゃな頃の面影を残しつつも、恋人の影響で創作活動を始め、「今は暴力よりも言葉の力を信じている」とまで言うようになった男を、めっちゃイケメンの石山将隆さんが熱演しています。
亜美ちゃんに叱られて、「はいはい、ありがとぉ!」と言い返すように言いかけたあと、ふと気が変わって、「ありがとう、亜美ちゃん」と、心からの感謝を込めて言い直すシーンがめっちゃよかった!! ミノルや亜美と、少しだけどちゃんと心が通じた瞬間の演技、お見事でした!
その後ミノルがうれしくなって、そのことを詩にしたくなった気持ちがばっちり伝わってきたのも、この見事な「ありがとう」があったおかげです。
ほんといいシーンだった。その後の彼も、是非見たい!
次はひと癖ありそうな、浅尾クンの彼女も出演してほしい!
ナゾ多き美女、再演にて彼女の物語を強く希望!
そして今回、短い出演ながらも、深い爪痕を残していったのは、「ポエティック・ジャスティス」メンバーこと坂千鶴を演じる滝野瀬あゆかさんです。

画面に出てくるなり、「わ、美人!」と思わず叫ぶ美貌の持ち主!
それでいて、一瞬で「め、めんどくさそー!」と思わせる、くせものっぷりはどうだろう(笑)
「文学好き、しかもポエトリー原理主義者」ってゆー、クソめんどくさそうな雰囲気を、一瞬で伝えてくるの、ものすごいと思いました!
彼女が詩に情熱を抱くようになったきっかけとか、是非知りたいので、スピンオフよろしくお願い致します!
そして個人的には、ポエティック・ジャスティスには、是非せき◯ろさんを拉致して「矯正プログラムにかけ」てほしい(笑)
何故ならせき◯ろさんは、自由律俳句をクソダセぇものであるかのように世間を誤解させた大戦犯だからです。
ちょっと笑えるあるあるや、標語じゃねんだよみたいなやつを、自由律俳句でございみたいに出すみたいな風潮を作ったせき◯ろ氏、許すまじ。 拉致して爆音で放哉句を8週間くらいぶっ通しで聴かせる拷問にかけてほしい。
お前の墓の裏に回ってやろうかああああ‼
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てな訳で、創作の歓びに満ちた本作、映画かよ。Like in Movies 第55話「パターソン」、是非観てきてください!
【映画レビュー】映画かよ。Like in Movies 第54話「トワイライト」

【あらすじ】映画かよ。Like in Movies 第54話「トワイライト」
美帆が玲司と屋外で話しています。

どうやら美帆は、亜美の誘導により、トワイライト・サーガ、つまり映画『トワイライト 初恋』のシリーズにはまってしまったようなのですが、玲司に
「気を付けなよー! トワイライトには魔力があるから!」
と言われて、「は、はまってなんかないわよ!」と抵抗をしている模様。
実際美帆は、ヲタ活なんかをしている場合ではなかったのです。
美帆には、司法試験に合格して弁護士になり、最愛の男、リッチーの弁護をするというミッションがあったからです。
しかし、美帆の意志とは裏腹に、トワイライト・サーガの恋物語が、あたまから離れません。
自宅ではつい再鑑賞してニヤニヤし続けてしまうため、一念発起して「ホテルに缶詰」で受験勉強に励む美帆でしたが……!?


【レビュー※ネタバレあり】映画かよ。Like in Movies 第54話「トワイライト」
トリ得回キタコレ。もー、好き!! キャインキャイン!!
やったー!! 美帆ちゃん主役回!!
しかもテーマが「急にドはまり」、ホラー展開もありときたら、 完全なトリ得回!! ちょう待ってた!!
クソヤベぇ、ハァハァ最高かよ!!
と、あまりのぶちあがりに、つい言葉遣いがおげれつになるトリッチですが、
こうなったらもうネタバレ全開で語るしかないでしょう。
「ネタバレなしで観たくなるように語るのが良レビュー」????
クソ喰らえでございますわ。
好きなもんを語りてぇように語るのがレビューだろ??
あん????
てな訳で、今回のレビューはトリッチのキモヲタ全開回です。
読みてぇやつだけついてきな!!!!
ドはまり。それは人生に数度の奇跡
幾多の映画ヲタどもが跳梁跋扈する映画かよ。Like in Movies世界ですが、美帆ちゃんは「非ヲタ」代表キャラです。
恋愛至上主義者であり、根っからのエピキュリアンである美帆ちゃんですが、実はミノルや亜美などの度を越したヲタどもとは一線を画しており、かつてはバリキャリの高収入(多分。明言はされていないが、行動や持ち物のそうである様子が度々描かれている)、そして現在は、服役中の最愛の恋人のため、ロースクールで学びつつ法律事務所でパラリーガルとして勤務中であり、常識のある人間として描かれています(ただし、男絡みのときは除く)。
第37話「フランシス・ハ」では、韓国ドラマが大好きであると明かされていましたが、それでも「コンテンツとして楽しんでいる」だけで、良識の範囲は超えていませんでした。
そんな美帆ちゃんが、今回、亜美から『トワイライト 初恋』を貸されたことにより、トワイライト・サーガにドはまりしてしまう。
そのはまりっぷりや、壮絶なものがあり、寝ても覚めてもあたまの中がトワイライト一色だし、ブームが去った昨今では入手困難になりつつあるグッズが欲しくてたまらないし、何より大事な司法試験のための勉強をしなければならないのに、気が付けば再鑑賞しているし、何なら最初から最後まで一気見する「トワイライト・マラソン」を、1週間で3周してしまう始末です。
美帆ちゃんは、勉強のためにトワイライトをあたまの中から追い出さなくてはならないし、何より亜美やミノルのようなヲタだと、自分のことを思いたくない。
そのため、身をもぎ剥がすようにして、トワイライトから離れようとしますが、グッズありの情報を入手すればジョギングの途中でも立ち寄ってしまうし、ハードコア・トワイライターに出会えば、彼らの催すトワイライト・パーティーに行きたくなってしまう!
分かる、分かるよ美帆ちゃん!!
あたまから離れないよねッッッッ!!
トリッチから一つだけアドバイスさせていただけるとすれば、魂を丸ごと持っていかれるようなドはまりって、実は人生に数度しかない奇跡だから、抵抗せずに身を任せてしまった方がいい。
これはもう事故だから仕方がない。
こんなにはまったのは、オレのせいじゃない。
推しのせいなんだッッッッ!!!!
なので、存分に推しにうつつを抜かしましょう。
じんせいの意味は、むしろそこだけにあると言っていいッッッッ!!!!
真性エピキュリアンのオレの美帆なら分かるだろぉ!?
キャインキャイン!!!!!!!!!!!!!!!!
てな訳で、今日もわたくしは、美帆ちゃんの味方です。
しかも今回、さすがだな~と思った点は、美帆ちゃんは、推しLOVEとやるべきことの折り合いを、自分なりにしっかり付けたということ。
いやそうじゃない。
「折り合いを付けた」というと、どちらに注ぐエネルギーもセーブしたみたいなニュアンスになっちゃうけど、推しLOVEという強烈なガソリンを、やるべきことに向けてフルスロットルで離陸するという、実に理想的な解決を見出します。
わたくしが常々語っている通り、美帆ちゃんの最大の魅力は、ぶっ飛んでいるようでいて、実はものすごく良識も常識もある大人であり、社会人であるという点です。
いい男を見つけると、記憶喪失の犯罪者であろうと拾ってきて同棲しようが、男を選んで女ともだちにヒデぇ態度を取ろうが、いい男見つけると「これは……恋!」ってすぐなっちゃおうが、自分自身を粗末にすることは決してしないし、やるべきことを忘れて後悔するようなこともない。
ここが、わたしが美帆ちゃんを「心から信頼できる」と思う点なのです。
え、なんで????と思うかたも多いことでしょう。
分かってくれなくて一向に構いません。構うもんですか。
わたくしにとっては、こういう人が、最も信頼に足る人物である、ということを申し上げたかった。
そんな美帆ちゃんを、今回も「オレのRISA」ことRISAさんが熱演しておられます。
RISAさんは、お着物も似合うしっとり美人ですが、実は運動神経抜群で、ダンスもめちゃくちゃお上手なのですが、今回のシャドーボクシングには本当に驚きました!!

一日二日の練習で、あんなに様になるシャドーボクシング、できないよね????
もしかしてちょっとやってた????
今度ファンレターで質問をしてみる所存です。
美帆の素敵な相棒になりそうな玲司クン再登場!
今回うれしかったのは、第50話「キューティブロンド」にて、美帆の恋敵として登場した玲司クンと、また会えたこと!

いいよね、玲司クン。
スッと首が長くて、しなやかな印象で、佇まいがとても美しい。 その上、性格の良さがにじみ出ていて、美帆ちゃんが打ち解けた理由をすんなりと理解できる好青年を、田中涼さんが演じておられます。
リッチーを挟んでの三角関係ながら、不思議な友情を築いている二人が、わたくしはとても好きなので、玲司クンもレギュラーメンバーとして、今後もどんどん出てきてほしいです!
玲司クンが好きな映画とかも、知りたいよねー!
度を越したヲタどもも楽しい今回のエピソード!
一方、いつもの亜美とミノル、そしてニューフェイスの映画ヲタも、楽しいシーンを見せてくれます。
美帆ちゃんが、普段仲良くしつつも「私はあんなヲタどもとはちがうぜ……」と思っている亜美とミノルですが、今回は美帆ちゃんの葛藤シーンで、まさかのホラー要員として大活躍しています。
これが可笑しくてたまらない!!wwwwww
ナカマ、ナカマ、ナカマ………………やだ、こわ!!wwwwww

これ、「オレたち仲間だね……」という悪魔の囁きだとしても怖いけど、ミノルコールだったとしたらどう??wwwwww
みんな覚えてるか知らないけど、ミノルって「仲真実」だからねwwwwww
あんなうつろな表情と声で、「ミノル、ミノル、ミノル……」の意味でコールしてたとしたら、美帆ちゃんは発狂してしまうことでしょう。
そして、美帆が出会うトワイライター、あじの純さん演じるほのかさんも、オモロー!!

ちょっと、駒谷監督は、なんでこーゆー「移り気ヲタ」のこともよく分かるの!?w
居るんだよ、こーゆー移り気ヲタ!!
はまってるときは、周囲の視線も迷惑も顧みず推し一色、推し関連の交流の場にも積極的に参加するし、推しTシャツとかもどんどん着ちゃうし、妄想を語るのも好きだし二次創作もしちゃうし、「お布施」という名の散財も厭わないけど、
突然推しが、コロッと変わる。
そして変わったら、元推しにはもう振り向きもしない。
黒歴史として封印するとかじゃなく、ほんっとーに、もう1ミリたりとも興味なくなっちゃって、無関心そのものになっちゃう。
むちゃくちゃ楽しそうに生きてるけど、軽薄そのもの!みたいなヲタを、あじのさんはもう見事すぎるほどに演じておられて、「あじのさん自身もこーゆータイプのヲタなのではないか」という、あらぬ疑いを抱いてしまう程でした!!
さーさー寄ってらっしゃい見てらっしゃい、典型的ヲタから移り気ヲタ、そしてヲタの目覚めを認めたくなくて抵抗するヲタまで、よりどりみどり!
キミはどんなヲタ????
是非本編を見て大笑いし、共感してきてください!!
【映画レビュー】映画かよ。Like in Movies 第53話「運命のボタン」

【あらすじ】映画かよ。Like in Movies 第53話「運命のボタン」
物陰から、何やらじとっとにらみつけているスズカ

彼女の目線の先では、彼女の恋人、樹里が、知らない女性に頼み事をしているようです。

持ってるだけでいいから、分かった、というようなやり取りをしています。
そこへツカツカと割って入るスズカ。突然彼女に掴みかかり、追い払ってしまいました。
樹里ちゃんは、ため息をついて訳を話し始めます。
実は樹里ちゃんは、謎の紳士から、謎のボタンを手渡されていました。
樹里ちゃんは紳士から、「このボタンを押せば100万ドル手に入るけれど、見知らぬ誰かが一人死ぬ」と告げられていました。

「スズは絶対押すだろうから話せなかった」
スズは、押さないから任せておけ、と言って、樹里ちゃんからボタンを預かります。
もちろんスズカは、一つも気にせず、サッサとボタンを押すつもりでした。
が、いざとなると、どうしても押せないのでした。
実父の南雲に相談するも、答えは出ず。

逡巡するスズカでしたが、そんな彼女に、あやしい影が忍び寄り……!?
【レビュー※ネタバレなし】映画かよ。Like in Movies 第53話「運命のボタン」
「あなたな~らどうするぅ~」知らない人は存在しない人とイコールか
はははは! あー面白かった! いいねー、不条理コメディサスペンス。
駒谷監督が、最も得意とするジャンルで、我々は、いつものように映画かよ。のヲタどもが、右往左往する様子を楽しむことができます。
わたくしトリッチならどうするか。
「知らない人ならよくね?」
申し訳ない。文字通り、「100万ドルもらえるけど見知らぬ誰かが死ぬ」ってだけなら、わたしは押しちゃうと思う。
正直胸が痛むようなことはないかな。
押さないとしたら、それは「こんなうまい話ある訳ない。押したら想像もつかないような罰が待っているにちがいない」ということを、疑ったときです。
要するに、欲に目がくらんで、「お仕置きだべ」されるのがイヤってだけ。
つまり自分が危険な目に遭うかもしれない、ということを懸念してるだけですねー。
「知らない誰かが死んじゃうなんてダメ!」という気持ちからではない。
何故なら、知らない人は、存在しないも同然だから。
「実はあのとき、自分のせいで死んだ◯◯は、生まれたばかりの子どもがいて……」
みたいなものは、「物語」に相当すると思う。
その人の「物語」を知るということこそが、わたしにとってその人が「いる」ということなんだと思う。
物語を知ることによって、わたくしたちは、相手もまた自分と同じ人間である、と実感を持つことができるようになり、共感や同情も、同じ瞬間に生まれると思う。
知ることは、思いやること、愛すること、ひいては「相手が存在する」と理解することに繋がるのだ。
でも知らなかったら??
映画かよ。第42話「グリーンカード」のレビューでも言及しましたが、知らないということは、決して無罪ではないよねー。
知らないということは、相手に対してどこまでも冷酷になれるということと同義だ、と、わたくしは考えています。
torizoubirdbrain.hatenablog.com
だから、わたしは、押しちゃうと思う。
押さないとしたら、「もしも押したことで罰せられたら」という部分が、心配だからってだけ。自己中の極みみたいな感じだけど、正直に書かせていただいております。
だから、知らないってことはダメだっての。ギルティ!
だから我々は、パレスチナとかウクライナのことも知るべきだし、貧困や差別問題についても、知るべきなのです。
映画かよ。メンバーで「誰が押しちゃう」選手権したら面白そう!
で、今回は、良くも悪くも自己中で、したたかなスズカが、実は押せないという可愛らしくも「いいやつじゃねぇか」な部分を見せてくれた訳ですが、映画かよ。のキャラを総ざらいして、「誰がこのボタンを押せるか、逆に押せないか」選手権をしたら、大変面白そうです。
トリッチの予想は以下です↓↓↓
- 亜美ちゃん……絶対押さない。少しでも押したい気持ちを見せた人間がいたら、目を三角にして怒ると思う。で、ボタンを何とか処分しようと奮闘しそう。
- 美帆ちゃん……絶対押さない。一般常識として「こんなもん押すはずないでしょう」と安定していそう。でもリッチーを人質に取られたりしたら、分からないね(笑)。
- 清美ちゃん……第32話「ノーカントリー」から察するに、押す(笑)。しかも仲間が帰って一人になってから、押す(笑)
- 柚月センセ……押す(笑) 1ミリたりとも迷わない(笑)
皆さんは、誰がどうすると思いますか(笑)
トリッチと語り合いませんか(笑)
またもやキーコさんが一人で全部持ってった!(笑)
で、今回の名バイプレイヤーは、先ずはキーコさん!

わたくしトリッチは、キーコさんが大好き!
数ある映画かよ。の「ミノルたちの映画ヲタともだち」の中では、図抜けた上手さと思っています。
演じておられる植木歩生子さん、わたくし実際にお会いしたことあるんですが、まじで美人。ふつーに大美人です。
なのに、美人という事実がかすんでしまうほど、歩生子さん演じるキーコさんは面白すぎる。
もう画面に出てくるだけで可笑しいし、次は何をやらかしてしまうのか、固唾をのんでしまいます。
駒谷監督は「女ミノル」というあだ名を、最近付けておられます。
そんな特別な存在感を放つキーコさんの、今回のやらかしにご注目ください(笑)
やっぱスズ樹里だろ……尊い! キャインキャイン!
そして、これは書かずにいられない、スズ樹里。

はっきり申し上げますけど、スズ樹里は、トリッチの、現在断トツ1位の推しカプです。

てぇてぇにも程がある。けしからん! いいぞもっとやれ!////
スズカ役の佐々木しほさん、樹里役の枝ちなみさん、最近めっちゃノリノリでスズ樹里を演じておられて、こっちはニヤニヤが止まりません!
今回は、珍しくスズカが妬いて追いかけてくるシーンが見られますが、GPSこわっと思いつつも、「まぁ樹里ちゃんは前科があるしな……」とか思ったりして!
まぁ第40話「ファムファタール」では、樹里ちゃんは浮気した訳ではなく、スズカと一時的に別れていたときのことだからアレだけれども、スズカ側のダメージは深かったのでしょう。なので今回、あのような感じになったと思います。
こわもてのスズカが、樹里ちゃんだけにやさしい笑顔を見せるところや、樹里ちゃんがキーッて妬いたり、今回みたく、もぉー!て甘えたりするの、いいですね。もっとやれ。もっとください。頼みます!!
「押してしまった男」と、「押せば?と差し出した男」の存在感
そして今回初登場の「押してしまった男」こと、池内祥人さんも目が離せない。
真面目そうなのに、ついよろめいてしまい、一生引きずるレベルの後悔を引きずった男を、見事に演じておられます。

そしてこわもてのスズカに、自分と同じ後悔をさせまいと、奔走するのですが……。
今回、役名は明かされていませんが、彼はまた映画かよ。レギュラーに、何らかのかたちで関わってくる予感があります。再演が楽しみです!
そして特筆すべきは、樹里に運命のボタンを差し出した、ミステリアスな紳士!

アストンマーチンで颯爽と現れ、げに恐ろしきボタンを託して去っていく彼の正体は!?この存在感、只者でない!
彼の再演も、期待しちゃいますねー。
第23話「リベリオン」冒頭の、謎の紳士との共演、お待ちしております!
てな訳で、バランスのよい傑作、映画かよ。Like in Movies 第53話「運命のボタン」、是非ごらんになってきてください!!
【映画レビュー】映画かよ。Like in Movies 第52話「猫が行方不明」

【あらすじ】映画かよ。Like in Movies 第52話「猫が行方不明」
ジョーンズぃ~、ジョーンズぃ~……
情けない声をあげながら、ミノルが何やら探している様子。
一緒に居るのは、元タイムトラベラーで現探偵の、樽井さんです。
二人が何をしているのかというと、ミノルの愛猫、ジョーンズを探しているのでした。
心配で、憔悴しきっているミノルは、「そろそろ暗くなるし、明日また探そう」という樽井さんに、「あと少し! あと少し!」と懇願しています。
しかし、とっぷり日が暮れてからも、ジョーンズは見つかりません。
樽井さんは、明日、ある助っ人を呼ぼうと提案します。
その助っ人とは女性で、推理力というよりも、「女の勘」が鋭すぎて、政府がずっと追っていた男の居場所を特定したことすらあると言います。

ミノルは藁をも掴む思いで、その女性の連絡先を聞き、待ち合わせをすることに成功します。

亜美と一緒に会いに行ったら、待っていたのは、第46話「キングダム」にてエンカウントした、中越恵麻だったのです……。

【レビュー※ネタバレなし】映画かよ。Like in Movies 第52話「猫が行方不明」
ペットが行方不明という日常最大の恐怖
あははは、あー面白かった!
日常に潜むちょっとしたサスペンスとドタバタ劇、そしてほっこりする友情の予感と、実に映画かよ。らしいエピソードでした!
まず、ミノルが「本当に猫を飼っていた」という事実に、わたくしはビックリ!
これまでに、「泊めてくれ」というオトに対して「うち猫いるからダメーw」みたいに言及していたことはありましたが、あれはオトを泊めたくないがゆえのウソなのかと思ってました!
そして「ジョーンズ」と、『エイリアン』の猫と同名のミノルの愛猫は、黒猫であるということが今回判明しました。迷い猫チラシのお写真、ちょう可愛い!
ジョーンズを探し回るミノルの表情、いいですねー。
ほんっと、猫とか犬とか、ペットが失踪したときって、生きた心地がしませんよね。
あの心配と恐怖、そして、「決して絶望しないぞ、だって絶望したら、見つからなくなっちゃうもん!」という、必死で絶望の淵で踏みとどまってる感じも、あまりにもよく再現されていました!

今年の6月に、いぬが失踪しかけて自分が死にかけたトリッチ、トラウマを思い出してワナワナしたことですよ!(あ、いぬは20分追いかけて無事つかまえることが出来ました。ご安心ください)。
この「ペットが行方不明」という、日常に潜む特大の恐怖をサスペンスの軸とし、映画かよ。の魅力的なゲスト俳優さんたちが次々と再演するという大サービスを投下して、ドタバタコメディと、友情の予感というじんわりとあたたかい感動を見せてくれる本作、本当に映画かよ。らしいエピソードで、わたくしトリッチの大好き回となりました。
強め女子の、生きづらさの物語
そしてこれは、一見強めで、ひょうひょうと生きていそうに見える恵麻ちゃんの、生きづらさの物語でもあるのだなーと思いました。
映画かよ。の最大の魅力は、魅力的なゲストキャラが、再度描かれることによって、キャラの人間的なところがだんだん見えてくることであります。
今回は第46話「キングダム」で、強烈な女の子として登場した中越恵麻ちゃんの内面が、ラスト付近でさりげなく、しかし非常に鮮やかに描かれて、えっと驚くことになります。
あー恵麻ちゃん、きっとこれからは、ミノルを通してともだちたくさんできるよー!って、肩をトントンしてあげたくなりました!
恵麻ちゃんは、「同じくらいズケズケした女子」となら、すぐにともだちになれそうな気がします。そんなに問題児じゃないから、大丈夫!
問題児といえば、わたくし、映画かよ。ワールドの女子の中でいちばんの問題児は、実は亜美ちゃんであると考えています。

映画祭エピソード「チェイシングエイミー」を観て、更に確信するに至りました。
女子からいちばんモヤッとされるのは、まちがいなく亜美ちゃんと思います。
亜美ちゃんは、美帆ちゃん辺りから、もっと強めに説教されるべき。
美帆ちゃん言ったって言ったって!(笑)
ファン歓喜の豪華キャスト再演回!
おっと、興奮して話がそれすぎたので、戻して、と。
第52話「猫が行方不明」の、魅力的すぎるゲスト陣について、お話したいと思います。
今作、ゲスト陣が豪華すぎる。
映画かよ。の過去エピソードに登場した、クセ強キャラたちが大集合!
ファン垂涎の一品となっております!
先ずは、みんな大好き樽井さん(演:青木伸輔)。

タイムトラベル映画の権威として、第19話「ロード・オブ・ザ・リング」で初登場した樽井さんは、ちょっとの出番だったのに、あまりにも鮮烈な印象を残して人気沸騰!
その後、ファンからの熱い要望に応えるべく、映画かよ。1分映画トーク No.26「ワイルドスピード」で颯爽と再演を果たしたのち、第45話「バタフライ エフェクト」では、タイムトラベル時の自らの失敗に苦しむ男を好演。ミノルとの友情で、ファンを大感動させるに至りました。
今回の第52話「猫が行方不明」においても、ミノルとの友情は健在である様子をかいま見せてくれて、ほっとします。渋い男のやさしい魅力に、是非酔い痴れてください!
次に、今作のヒロインとも呼べる、中越恵麻ちゃん(演:黒永明日香)。

恵麻ちゃんは、第46話「キングダム」の「キングダム又貸しの旅路」の途中で初登場し、視聴者さんたちに強烈な印象を残したキャラです。
「相手のちょっとした仕草や表情から、相手の考えをズバズバ当ててしまうという特技があり、自分の利益のために大いにその能力を利用している」女性ですが、今作でもその特技で、亜美そして多くの男たちを翻弄します。
インパクトの強すぎる「目力」にも大注目!
「美人女優さんに顔芸を求める」駒谷監督に、期待以上の怪演っぷりを見せ付けています。
是非恵麻ちゃんの大暴れ、ご堪能ください!
次に、MCUヲタクの賢太クン(演:シロタケシ)。

賢太くん主役回は、第9話「MCU」ですが、その後も何度も登場し、活躍している「ミノルのゆかいな映画ともだち」の一人です。
個人的には、怪人☆氏神神父と共闘する、第26話「私は告白する」の賢太クンが大好きです。
オト救出を目論むミノルたちに、MCUの「ねむねむポイント」を解説するという、ちょう重要な役回りを演じています(笑)。
また、「う、ううー!」と、迫真の「うめき声演技」をして見せる、第34話「ミッドナイトクロス」もおすすめ! こちらはシーズン2最終話でもある重要なエピソードなので、是非ごらんになってみてください!
そして、映画かよ。ワールドでは珍しい、ちゃっかり系男子の鶴野クン(演:宮村アキラ)も再登場!

鶴野クンは、一見爽やかなイケメンですが、自分の利益に聡く、ミノルを警察に突き出したり、利用しようとしたり、なかなか油断のできないキャラクターです。
第35話「ミッドナイトラン」における、ミノルとの名刺バトルは爆笑必至!
そして第39話「ハプニング」では、謎の美人映画製作者ブリジットから、ショートフィルムを購入しようと奮闘するという、ミステリアスな物語において、名演技で魅せてくれます。わたくしは物語の終わりに、ミノルをなじるシーンが大好き!
『時計じかけのオレンジ』完コピにも大注目してください!!
それにしても、出れば出るほど、鶴野クンというキャラクター、仕上がっていくなー!
鶴野クン主役回も是非観たい! 駒谷監督にリクエストしようと思います!
そして、みんな大好き「癒やしのストーカー」こと安岡サン(演:豊島歩)も、再登場!!

安岡さん初登場回は、言わずとしれた第38話「ラスト・サマー」!
亜美の後輩、元地下アイドルの潤(うるみ)のストーカーながら、際立つやさしさと性格の良さで、多数のファンを獲得している安岡サンの活躍を見るなら、第46話「キングダム」もおすすめです!
いつもやさしい安岡サンの、キリッ!とした表情を、楽しむことができます。
とはいえ、それは「ストーカー行為の正当化」なんですけどねwwww
☆
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このように、魅力的なキャラと共に過去作品も振り返ってみたくなる、第52話「猫が行方不明」、ジョーンズの行方を確かめるためにも、是非ごらんになってみてください!
【映画レビュー】映画かよ。Like in Movies 第51話「ペイフォワード」

【あらすじ】映画かよ。Like in Movies 第51話「ペイフォワード」
映画かよ。Like in Movies 第44話「パルプフィクション」でのサホとのデート(?)で、危機を乗り越えたミノルは、「ペイフォワード」という考えにすっかり魅了されていました。
ペイフォワードとは、映画『ペイ・フォワード 可能の王国』に出てきた、「社会をよくするため」のシステム。
つまり、誰かに親切にされたら、別の三人に親切をお返しして、またその三人が別の三人に……というふうにして、親切の輪を広げていこうという考え方でした。
手始めに、最も身近な友人である亜美に、ペイフォワードを持ちかけるミノル。

最初は渋った亜美ですが、美帆と話したあと、レンタルしたVHSの返却を頼んでくれました。
で、返しにいった渋谷で、ミノルは映画かよ。Like in Movies 第29話「パーソナルショッパー」にて、「パーソナル映画アドバイサー」として雇われていた、ヒバリ社長と再会するのですが……。

【レビュー※ネタバレなし】映画かよ。Like in Movies 第51話「ペイフォワード」
陰キャにはハードルが高すぎる
あっはっは! あーおもろかった!
いいですね。実に映画かよ。らしいドタバタ劇で、「どーなるどーなる!?」と笑いながら見ているうちに、あっという間に終わった!
コンパクトで皮肉が効いているコメディです。
ペイフォワードですが、これ、そもそもミノルや亜美にはハードルが高いよねー、というのが第一の感想。
映画に憧れて、いろんな騒動を起こすミノルですが、今回は珍しく善き行いをしようとするんだけど、ペイフォワードって、めっちゃコミュ力必要じゃない??
アイディアはいいのよ。
いいことひとつしてもらったら、別の三人に、自分が今度はいいことをする。 で、された人は、また三人にいいことをして、って感じで、親切を連鎖して広げようってのが「ペイフォワード」の基本なんだけど、
陰キャには、まず人様に「してほしいこと」を聞き出すのが難しい。
本当に相手が望んでることを知ることができないと、ただの空回りになりそう!
更に、「あなたはあなたで、三人にいいことをしてください」ってお願いすんの、まじ難しくない!?
ふつーに「は? ヤダよめんどくさい」ってなりそうだし、なんか、「いいことなんだからあなたもしてください」って、言い方によっては、もんのすごく押し付けがましくなりそー!
ミノルはともだち多いし、いいやつだけど、空回りはミノルのお家芸みたいなもんだし、難しいんでないかねーと思っちゃったわ。

劇中では亜美ちゃんも「三ついいことするって難しくない!?」って言ってます。
それに対して、オレの美帆は「え、難しくなくない? そのくらいふつーにするでしょ」っていう。さすが美帆だぜ!

そ! 美帆ちゃんは、息をするように自然に、ふと気付いたときに「小さな親切」を成すことができるのです。
美帆ちゃんは、基本的に陽キャだし、常識もあるしコミュニケーション能力も高いので、いざペイフォワードをやるとなったら、一瞬でクリアできそうです。
現在は弁護士を目指して勉強中であることからも、人の気持ちや状況を汲み取って問題解決の方法を考えることは、得意そうです。
美帆ちゃんは、明らかに亜美ちゃんやミノルとは人種がちがう。
逆に言うと、基本的に陰キャなミノルには、ペイフォワードは非常に難易度の高い善行である、ということができそうです。
それでも「善行の連鎖」を信じる
てな訳で、言うは易く、行うは難しって感じのペイフォワードですが。
これ、皆さんは、実現可能だと信じることはできますか?
わたくしトリッチ個人の意見としては、「信じることができる」と、断言しちゃいます。
劇中のミノルや亜美のように、最初はうまくいかないことでしょう。
でも、断られたり、笑われたりしながらも、コツコツ続けていくと、ある日突然「あのときのあれが! こんなに広がっていたなんて!」って思う瞬間が、来るような気がします。
人の悪意や、誘惑に弱い様子は、ドラマティックゆえに様々な芸術作品で描かれ続けておりますが、一方で、人の善意というものも、そんなに弱いものではない、ということを知る機会にも、生きているとたくさん遭遇するからです。
例えば、中村哲医師の、アフガニスタンでの活動。あんなに広大な砂漠をオアシスに変える偉業、成し遂げられるなんて信じられない。
あと、こちらは映画の話になっちゃいますが、『ダークナイト』のフェリーのエピソード。あれはほんとスカッとしますよね。市井の人々の善意がカッコよすぎて、イヤッホー!と叫びたくなるシーンです。
善意って、難しく考えると難しくなるような気がする。
そして、ちょっとうまくいかないくらいで諦められるような、そんなにやわなもんではないのではないか、と思うのです。
おそらく駒谷監督も、そう思っておられる。
何となく思うんだけど、駒谷監督は、友情ってものをいちばんに信じていて、その信条の派生のような感じで、人の善意も信じているような気がする。
彼は甘ちゃんではないから、お花畑脳で「人は優しいものよっ!」とか思ってることはないだろうけど、ギリギリのところでよい選択をするみたいな善意には、信頼を置いてそうな気がします。
だから我々は、何となく安心して、映画かよ。が楽しめるのではないか、という気がしています。
魅力的なゲスト、ヒバリさん再登場!
今回の映画かよ。は、珍しく新キャラクターは登場しません。
が、めっちゃうれしいゲストが再登場します!!
それは、映画かよ。Like in Movies 第29話「パーソナルショッパー」に登場した、やり手の女社長、ヒバリさんです。

ヒバリさんは、ECサイトを運営する敏腕経営者でしたが、映画から影響を受けすぎるという弱点が露呈していました。
あっけらかんと明るく、ビジネスには剛腕を振るうものの、私生活ではちょっぴり依存的な性格のヒバリさんを演じるのは、「柿喰う客」で大活躍中の七味まゆ味さん。非常に魅力のある、実力派の役者さんで、わたくしトリッチも大ファンなのです!
七味さんは、駒谷揚監督の短編映画『quitter』でも主役を演じておられて、八分という短編ながら、胸がズキッとするような、鋭い切れ味の演技で魅了してくださいます。
本作、映画かよ。Like in Movies 第51話「ペイフォワード」では、ヒバリさんは、ミノルのペイフォワードに巻き込まれて、まさかのあの人と激突することになります。

自分たちのせいで、二人が大喧嘩になるのでは、と恐怖するミノルと亜美ですが、その運命は如何に!?
是非本編を見て、確かめてきてください!!
【映画レビュー】映画かよ。Like in Movies 第50話「キューティブロンド」

【あらすじ】映画かよ。Like in Movies 第50話「キューティブロンド」
切迫した表情で、亜美と落ち合う美帆ちゃん。
「昨夜、こわい夢を見たの」
どうやら、亜美に協力してもらい、夢のシーンを再現して、
その先にあるものを見ようとしているようです。

緊張した面持ちで、角を曲がると……ひょっこりとイケメンが現れました。

「れい……じ……?」
驚いた表情をする美帆。
このイケメンは、美帆の最愛の彼氏、リッチーと、府中刑務所で同室だった相間玲司という男でした。
実は美帆ちゃんは、1週間前に、玲司と出会っていました
玲司は、「俺のことは忘れて」というリッチーからのメッセージを、美帆に届けていたのでした。
美帆は、歓迎できないメッセンジャーこと玲司を、警戒した表情で見つめます。
「ごめん!」
突然謝罪する玲司。
彼は、自分の言い方が不躾すぎたことを詫び、話がしたいからお茶でも、と美帆を誘うのでした。
しぶしぶ応じる美帆。
しかし話してみると、わずか13分で意気投合し……!?

【レビュー※ネタバレなし】映画かよ。Like in Movies 第50話「キューティブロンド」
分かりみが深すぎる! 爆笑に次ぐ爆笑の、美帆の恋愛騒動記
あっはっはっは!!!! あーーーー笑った笑った!!!!
今回は、みんな大好き、美帆ちゃんの恋愛回です。
府中刑務所で服役中の最愛の彼氏、イケメン☆リッチーのジェイルメイトだったイケメン、相間玲司が美帆の下へ訪れることから、今回の物語は始まります。
玲司からリッチーの伝言を受け取るも、それは
「俺のことは忘れて」
という、無情なものでした。
有り得ない! 美帆はリッチーのために、転職までして司法試験に挑んでいるというのに!
もちろん、こんなメッセージを持ってきた玲司を敵視する美帆ちゃんでしたが、話してみると、彼は非常にいいやつで、とても気が合う。
で、美帆の次の男探しを手伝うとまで申し出てくれて、一緒にボーイハントに乗り出しているうちに、美帆ちゃんは玲司自身に惹かれ始めてしまいます。
美帆の心情は、エコーが掛かった心の声で表現されるのですが、これがもう可笑しくてたまらない!
あーでもない、こーでもないと、煩悶する心の声が行き着くところが、
「うそ! 私、あいつのこと、好き////」(意訳)
分かりみが深すぎて大爆笑でしたwwwwwwwwwwww
そそそ! 押しも押されぬ恋愛至上主義、隙あらば恋に落ちようとする、脳ミソどっピンク女ってこんなふー!w
心の声が導き出す結論は、いつだって恋!

何故分かるかというと、ほかでもないわたくしも、どっピンク脳の恋愛至上主義者だからです。
はーもー共感しかないわ! やっぱ美帆ちゃんがいちばん好きッ! キャインキャイン!!
ど、萌え狂ったことであります。
快楽主義者は本質的に、裏切り者であるということ
そして相変わらず、美帆ちゃんの、亜美の扱いがヒドい。
美帆は第35話「ミッドナイトラン」では、リッチーと暮らすために、以前からリッチーとのことを反対していた亜美との関係を、完全に断ち切って行方をくらますという荒業すら繰り出したことがあります。
美帆のことを、真実心配しているのは、亜美ちゃんの方なのに。
美帆ちゃんはそのとき、誠実な親友である亜美ちゃんではなく、どこの馬の骨とも分からない、犯罪者のリッチーを選んだということになります。
今回は、奇妙な夢を見たと怯えて、その夢の続きを確かめたいという荒唐無稽な無茶ぶりで、亜美ちゃんを呼び出したり、玲司にリッチーを諦めろと言われた!とふてくされては、路上飲酒に付き合わせたりするのですが、そのくせ「亜美には分かんないかー」と、恋愛マウントをかましたりします。
男を優先した挙げ句、縁切り同然の失踪をしたり、上から目線でしょーもないマウントをぶちかましたり。
それでいて、話を聞いてほしくなったときには「相談」という名目でともだちにすり寄るし、しかもまさにその相談の最中でも、「もしかして、私が気に入っている玲司を、亜美もちょっといいと思っているのか?」という疑念が浮かんだ途端、急に気持ちがザワザワし始め、亜美にも紹介しようか?と、余裕ぶりつつ、「合うはずないか! あんたと玲ちゃんが!」と、またまたマウントを取ったりする。
人によっては、美帆ちゃんは、とんでもない性悪女に見えることでしょう。
でもわたくしは、そんな美帆ちゃんが、とてもいとしい。
美帆は何よりも男が大事。
ともだちが大切でない訳では、決してありません。
だってともだちは、男なんかより数千倍誠実で、思いやりがあり、美帆が心底から参っているときに、しっかりせよと抱き起こしてくれるのは、ほかでもないともだちだし、何もできないときには、慈悲深い瞳でそっと見守ってくれるのもまたともだちです。
美帆だって、そんなことはよく分かっている。
それでも美帆は、ともだちの誠実さよりも、男がくれる快楽の方が好きなのです。
それはセックスに限った話ではなく、男と居るときの、キャッキャウフフのざわめき、うっとりと見つめ合う瞬間の充実感、そして「どや! わい、いい男とつるんでるやろ!」と、周囲にデモンストレーションするときの高揚感、これら全てを友情と測りにかけたとき、どうしたって男の方が好き! という、偽らざる本音に、正直に従っているだけなのです。
恋愛至上主義者であるということは、快楽主義者であることと、ほぼイコールです。
そして快楽主義者は、本質的に裏切り者でもある。
男=快楽のためなら、友情どころか、親兄弟、子どもだって裏切るし、かように神と崇めたおチンポさまでさえ、もっと上位のチンポが現れたら、裏切る。
それが、快楽に身を捧げるものの宿命であります。
身を焼くような快楽と、しずかな幸福は、共存できないからです。
快楽の女神は、快楽以外の全てを奪う。
快楽の女神から、本物の快楽を受け取るための方法は、ただひとつ。
とびきりの破滅に予約を入れておくこと。
これ以外の方法は、ありません。
エピキュリアンの老後には、茫々たる孤独の荒野が広がるのみです。
男が居ればほかは何も要らない!が信条だとしても、残念ながら、めくるめく恋の狂乱は、必ず、ごく短時間で終わりを迎えるし、やがて男たちと関係を持てなくなるほど老いさらばえたときには、それまでの生き方の代償として、家族からも友人からも見放されているものだからです。
それでもその、茫々たる荒野のど真ん中で、スッと背筋を伸ばし、端然と正座をしているクソババアに、わたくしはなりたい。
快楽のみに従い、全てを捨て、全てから捨てられてなお、真っ直ぐな瞳とたたずまいで、ノーリグレットとうそぶく。
それこそがエピキュリアンのダンディズムというものでしょう。と、信じてやみません。
以前からの繰り返しになりますが、わたくしは美帆ちゃんに、このダンディズムを感じる。
だから美帆ちゃんこそが、映画かよ。ワールド随一の漢、真の漢と思うのです。
漢とは、単に生物的な性別をあらわすにあらず。
神に突き立てる中指のごとき、怒張した心のチンポを持つということ。
美帆ちゃんは、疑いようもなくそれを持っています。
だからわたくしは、美帆ちゃんが常にイチオシなのです。
エピキュリアンのダンディズムと、カワウソのスピリットを持つ女
わたくしが、更に美帆ちゃんをリスペクトしてやまない理由は、わたくしにはない懐の広さを、彼女が持っているためであります。
美帆ちゃんは、「亜美は玲司に気がある……?」と一瞬思っただけでも、ザワッとした気持ちになってしまうけれど、大いに煩悶したのちには、「いいわ、一緒に愛しましょう」みたいな、奇妙な包容力を持つに至る傾向がある。
まぁ亜美ちゃんが玲司を、というのは、単なる憶測(邪推?)だった訳ですが、かつて世莉とは、弁当屋の跡取り息子を取り合ったにっくき恋敵同士だったのに、後に再会して、世莉の悩みと孤独を丸ごと受け入れ、ともだちになってしまったりしている。
美帆は今回の第50話「キューティブロンド」でも、同じような懐の広さを見せてくれます。
美帆ちゃんのスピリットアニマルは、カワウソにちがいない。
「スピリットアニマルて何なんだよ」という貴方に説明すると、ネイティブ・アメリカンの伝承ですよ。
ネイティブ・アメリカンには、万物に精霊を見出し、畏怖し、称え、かつ親しんで生きてきた文化があることは、貴方さまもご存知のことと思います。
で、彼らは、自分の人生のガイドをしてくれる動物ってものを、掲げているんですね。
で、カワウソですが。
カワウソは、女性性の象徴であります。
しかしその性質は、近代的な文明社会から見ると、ひどく変わっている。
あそび好きで、愛情深く、コミュニティを愛し、コミュニティから愛され。
家族の垣根を取り払い、みんなで慈しんで子どもを育てる、のはいいんだけど、
男すら「みんなで楽しみましょう」なんですよ。
つまり、自分自身もたくさんの男と寝るけれど、一人のイケメンもまたみんなで共有するのです。
カワウソのスピリットは、嫉妬しない。
ええーーーーですよ。ぶちキレがちなわたくしにとっては。
美帆ちゃんは、ザワッとしたり、不愉快になったり、マウント取ったり、最初のうちこそそーゆー当たり前の反応を示しますが、相手を知る過程で、いつの間にか相手を丸ごと受け入れ、「一緒に愛しましょう」になってしまう。
この点が、わたくしとは大いにちがっている。
で、思った訳です。「これはカワウソのスピリットだ」と。
ヤバいね! なんていい女なんだ!
エピキュリアンは、自分が嘘つきで裏切り者だから、翻って誰一人信じられないというハードモードの人生を生きがちだけど、
美帆ちゃんはそこから一歩進んで、裏切るし、裏切られるけど、そんな自分も相手もオールオッケー、いいやもうみんなで愛し合おう? みたいな包容力と強さまである。
最強じゃね?? オレの美帆サイコー!
そこにシビれるッ憧れるぅッ!!
ヤッベ。これはもはやフィロソフィーですよ。
澁澤龍彦ですら見つけられなかった、エピキュリアンが不幸にならない方法。
エピキュリアンが、人生の最後に享受する、あの茫々たる孤独の荒野を避ける唯一の方法、見つけちゃったかもしれないッッッッ!
それは、博愛です。
わたくしは博愛なんてものは、信じていなかった。
何なら鼻で笑ってすらいたかもしれない。
しかし博愛こそが、我々エピキュリアンの、唯一の救いだった、という気付きが訪れてしまいました。
「ちょっと何を言っているのか分からない」
そうでしょうそうでしょう。わたくしも、分からない。
でもなんか、なんか、めっちゃ救われた気がする!!
見よ、パラダイム・シフトは訪れた。
ざんぎりあたまを叩いてみれば、文明開花の音がする。
美帆ちゃんのおかげで、あたまパッカーンしたわたくしは、しばらくは大丈夫な気がします。
美帆こと竹内さんの、のびのびとした演技を受けとめる、玲司こと田中さん
美帆が好きすぎて、美帆を語りすぎましたが、今回どうしても触れておきたいのは、相間玲司を演じた田中涼さんについてです。
田中さんの魅力を語るに当たって、どうしてもネタバレ部分に触れたいので、
以下はネタバレ全開でまいります。
なので、映画かよ。第50話「キューティーブロンド」を見ていないかたは、ここで読むのをやめてください。
以下ネタバレ
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田中さん、爽やかなイケメンなだけじゃない。只者じゃありませんよこのかたは。
田中さんが演じた「相間玲司」は、美帆の服役中の恋人、リッチーと、刑務所で同室だったと名乗る男性です。
美帆は彼に恋しかかるのですが……彼は、ゲイでした。
つまり、美帆ではなく、リッチーをはさんでの三角関係になるお話なのでした。
で、田中さんの玲司が、とても素晴らしい。
女性的な、言葉遣いや服装をしている訳ではぜんぜんないのに、実はゲイなんだ、と聞かされると、あーそーなんだ! 分かる!ってなってしまうのです。
つぶらで澄んだ瞳、すらっと長い首、そしてややなで肩で狭い肩幅に、なよやかな色気が漂っていて、「恋愛対象は男」っていうのが、見ているこちらにすんなりと入ってくる感じがあるのです。
あの独特の雰囲気を、演技で出しているのだとしたら、ものすごい巧みな役者さんだなぁと思うのです。

身のこなしも、とても美しい。
カフェで美帆と向かい合って笑っているシーン、そしてクライマックスで、

「恋人のことを全部知っている人なんて、いないでしょう」
という名台詞を言うとき、膝の上に投げ出している腕の様子が、とてもいい。
美帆役の竹内さんの、のびのびとした演技を、やさしさと、スラリとした水仙のような色気が漂う田中さんが受け止めて、本当に素晴らしい化学反応が起こっていたと思います! この二人、また見たい!
本作で、美帆と確かな友情を築いた玲司の再登場は、大いにありそうだし、「ほんとにまた出て!」と心から思ってやみません。
コミカルで楽しい美帆の恋愛エピソード、皆さまも是非本編で堪能してきてください!
【映画レビュー】映画かよ。Like in Movies 第49話「去年マリエンバートで」

【あらすじ】映画かよ。Like in Movies 第49話「去年マリエンバートで」
道行く女性に、妙にうれしそうに話しかける亜美ちゃん!
「あの、すみません! シネマドモアゼルさんですか!?」
「え?」
「シネマドモアゼルさんですよね!!」
声をかけられた女性は、苦笑しながら答えます。
「知りませんけど」
しかし亜美ちゃんは、
「あーーーーッやっぱりシネマドモアゼルさんだ!!」

何と亜美ちゃん、「モカフラペチーノひとつください」と言ったその声を聞いて、自分が愛聴しているポッドキャスト番組、「一昨年マリエンバートで」の語り部、シネマドモアゼルさんだと気付いてしまったのです。
その場では、迷惑そうに白を切り続ける女性でしたが……
次の場面では、亜美ちゃんから「さおり~ん」と愛称で呼ばれる仲になっていました。
シネマドモアゼルことさおりんは、最近悩みがありました。
それは、自宅を延々と映している映像が入っているUSBを、何者かによって毎日送られ続けていることでした。
それは絶対ヤバいやつだ!
心配した亜美は、ミノルや元彼・瀬田にも相談して、さおりんを何とか救おうとするのですが……。
【レビュー※ネタバレなし】映画かよ。Like in Movies 第49話「去年マリエンバートで」
亜美節炸裂! 初期『映画かよ。』を思わせるコンパクトなサスペンス!
はははははは! いやー面白かったぁ!
何度も爆笑しながら観ました!
いいですね。本作も、「これぞ映画かよ。」って感じの作品です。
大爆笑あり、ブラックユーモアあり、おせっかいおたくあり(笑)
今回は亜美ちゃん活躍回です。
まさに「亜美節」炸裂! オレたちの亜美ちゃんは、こんな女!
1分動画で、街中でJOBさんを見かけたときも、亜美ちゃんは躊躇しませんでした。
亜美ちゃんからしたら、JOBさんは、大好きで頼れるお姉様。
何せ亜美ちゃんが観たくて仕方ないのに観る手段がないマニアックな映画の、上映会をしてくれるかたですからね。
そんな彼女に、偶然会えたうれしさを隠すこともなく、ねーねー何やってんですか?とばかりに声をかけまくる亜美ちゃんは、ヲタにしてはコミュニケーション能力が非常に高く、ヲタ友も、非ヲタ友も、大勢いるタイプにちがいありません。
ミノルもそんなとこありますよね。ミノルも、映画業界の中にも外にも、ともだちや知り合いが大勢いるタイプで、いろんな方面からいろんな面倒事を日々持ち込まれまくっている男です。
今回亜美ちゃんは、大ファンであるポッドキャスト配信者、シネマドモアゼルさんを、スタバかどっかで偶然見つけ、「大ファンなんです!」とばかりにグイグイ迫っています。
で、場面転換すると、あれほど迷惑そうにしていたはずのシネマドモアゼルさんを「さおり~ん」と愛称で呼ぶことを許されるほどの仲になっています。

亜美ちゃんはきっと、相手の懐に入るのがうまいタイプなのでしょう。
しかも、小狡い感じではなく、天性の人懐っこさで、そのような離れ業をやってのけてしまう。
そして、非常におせっかい(笑)。
コールガールのビビアンと知り合えば、コールガールから足を洗わせようとし、今回は、どうやらストーカー被害に遭っているらしいさおりんを、救おうとします。
まさにYouTubeでよく見る「さおりんを救いたい。」な訳です。
そして、18分ちょっとと、本作、非常にコンパクトです。
映画かよ。初期作品のような、コンパクトでブラックユーモアの効いたサスペンスでありながら、初期の頃より明らかに洗練されていて、オールドファンとしてはうれしくなるような一品だった、と、言い添えておくことに致しましょう。
魅力的なポッドキャスト配信者、シネマドモアゼルを演じる三矢遊さん
そして、今回のもう一人の主役、シネマドモアゼルことさおりんを演じるのは、三矢遊さん。
彼女は本物のラジオDJで、映画かよ。の駒谷揚監督、亜美役の森衣里さん、ミノル役の伊藤武雄さん、そしてオト役の谷口亮太さんは、三矢さんの番組に出演したこともあるのです!
シネマドモアゼルの初登場は、第40話「ファムファタール」です。
樹里を失ったと思ったスズカが、神妙な表情で、配信を聴いているシーンがあります。
このときから、類まれなる美声で、映画かよ。視聴者をも魅了していたシネマドモアゼルが、映画かよ。本編ストーリーに出演してくださったことが、一ファンとして、わたくしはとてもうれしい!
しかも、亜美ちゃんとともだちになるという神展開で、今後も出演し続けてくださるのかも、と、先走った期待が膨らみます!

というか、劇中劇のように、シネマドモアゼルの「一昨年マリエンバートで」を、堂々展開しまくってほしい!
平たくいうと、わたくしも「一昨年マリエンバートで」が聴きたいということです。
ほんっとに救いのない映画を、「絶対におすすめできない♪」と、美声で紹介してほしい。
聴かされたわたくしは、迷いもせずにその鬱映画の世界へと飛び込んでゆき、身悶えし、観たことを後悔してのたうち回るにちがいありません。
そのような、エクストリーム体験を、わたくしは欲しているのです。

今回のクセ強キャラは、男性二人!
興奮して、思わす脇道に反れそうになりましたが、手綱をグイッと引き戻すが如く、本題に戻しましょう。
映画かよ。名物「クセ強助演キャラ」ですが、今回は男性陣がぶっ飛んでいます。
先ずは、亜美の元彼、「ゴーストドクター」こと瀬田祐樹クン。


彼は、やさしく真面目なイケメンですが、霊能力が強すぎて、デート中だろうが何だろうが、霊から話しかけられたら、目の前のかわゆい彼女、亜美すらそっちのけで、霊を救済しようとする困ったチャンでした。
今回も、墓場には似つかわしくない爽やかさで、颯爽と墓場に現れて、物語の重要なパーツを埋めていきます。
カッコいいので、亜美との復縁はあるのでしょうか。
それは、今度駒谷監督に尋ねてみたいと思います。
そして二人目は、シネマドモアゼルに異様な執着を見せるファン、ゴローネンバーグこと村中力也クンでしょう。

もーヤバいwwww
ふつーにこわいし、自分が悪いのに塩対応されて、最後っ屁よとばかりに悪態をついていく憎たらしさ!
靴下のはき方がどことなくファニーなことといい、一度見たら忘れられないクセ強キャラを、澄田壮平さんが怪演しています。
いいですねぇ。断言しますが、怪演あっての映画かよ。です。
むしろ怪演がなければ、映画かよ。じゃない。
は、言いすぎですが、今回はゴローネンバーグ氏のおかげで、
「そーそーそーそー。こーゆーの見たかったのッ」
となったわたくしです。
ファンが居なければ何者でもない?
ゴローネンバーグの話が出たので、わたくしトリッチが「これが今回のお話のテーマかな?」と思う部分について言及してみたいと思います。
しつこいストーカー行為と、シネマドモアゼルが到底受けることのないリクエストをゴリ押しして、シネマドモアゼルことさおりんから塩対応をされてしまったゴローネンバーグは、こんな言葉を投げ付けて去っていきます。
「もっとファンのこと大事にした方がいいと思いますよ。
僕らなしじゃ、あなた何者でもないんですから」
はあああ?? ナニを言ってるんだお前は????
これ、皆さんは、どー思います????
わたくしは駒谷監督が、以前インスタか何かで感謝の気持ちを述べておられたときに、
「皆さんあっての俺です」
的なことをおっしゃってたのを見たことあるんだけど、そしてそのように言ってくださること、ファンとしてはうれしい気持ちになったってのは本音としてあるけど、
んなこたぁない
と、心の底から思います。
まじで、心の最奥部、奥底から、本気で思います。
映画は、観る人が居てはじめて映画となる。
小説は、読む人が居て、音楽は、聴く人がいて、絵画は、観る人が居て、何々は、何々が、何々、何々……………………
って、全ての創作物について、それもまた真実の一面かもしれないけど、
声を大にして言うけども、
受け手が一人も居なくたって、
創作物は創作物だし、
クリエイターはクリエイターだ。
発信者は発信者だ。
究極言えば、観客はまったく関係ねぇ!!!!
観客が居てくれたらうれしいけど、
観客が、絶対に踏み込めない領域が、クリエイターには、発信者には、あるのだ。
それはオーディエンスのみにとどまらず、
親兄弟子どもだろうが、恋人だろうが、ともだちだろうが、絶対に踏み込めない領域なのだ。
クリエイターや発信者は、自分が生み出すものに対しては、とことん傲慢であっていいと思う。
めちゃくちゃヒットした、アルマーニ・ホワイトの「ビリー・アイリッシュ」っていう曲の中に、
"オレはビッチを手に入れるが、ビッチはオレを手にできない"
ってくだりがあって、おげれつかつ直情的な、この言い草こそが全てだと思います。
おげれつかつ直情的で、傲慢な神であろうじゃありませんか。
絶対シネマドモアゼルは、この考えに、賛同してくれると思うんだ。
彼女もまた「ビッチはオレを手にできない」って思いながら生きることを許された、優れたクリエイターの一人だから。
オレたち神の如く、いい気になって生きましょう。
今日という日も、そしてこれからも。
【映画レビュー】映画かよ。Like in Movies 第48話「バッドティーチャー」

【あらすじ】映画かよ。Like in Movies 第48話「バッドティーチャー」
何やらソワソワと、人待ち顔のミノルは、「仲真センセ♪」と声をかけられると、ぱっと顔を輝かせます。
「おーーーー知里佳ちゃーん!」

そう、声をかけてきたのは、ほかでもない知里佳ちゃんでした。
知里佳ちゃんとは、映画かよ。Like in Movies 第12話「スクールオブロック」において、ミノルが臨時講師をつとめた映画専門学校で出会ったJKで、脚本を書く突出した能力を持った子でした。が、思想が危険で、脚本エージェンシーの杜さんから、厳重注意を受けたという経緯があります。
今何してんのー?というミノルの問いに対して、ゴーストライターをしている、という、あいかわらずギリギリの返答をする知里佳ちゃん。
しかし最近、彼女は、「人から言われたように書くのに嫌気がさしちゃったので、オリジナルも書いている」と言います。
え、どんな!?と、身を乗り出すミノル。
ミノルは、彼女がちょっとあぶない子であることは重々承知していましたが、同時に、優れた脚本を書くということも知っているので、彼女の新作を、見たくてたまらないのです。
知里佳ちゃんが書いているのは、ハイスクールものということで、ますます鼻息が荒くなるミノル。何故なら、アメリカンハイスクールものは、ミノルの大好物であったからです!
しかも知里佳ちゃんは、よりリアルなハイスクールものを書くために、なんと現在生徒と偽って、ある高校に潜り込んでいる、と打ち明けます。
驚き、呆れるミノルでしたが、あろうことか、知里佳ちゃんから、父親のふりをして三者面談に来てほしい、と頼まれてしまい……!?
【レビュー※ネタバレなし】映画かよ。Like in Movies 第48話「バッドティーチャー」
やった! 知里佳ちゃんと再会できるぞ!
あーーーーーーおもろかった! ゲラッゲラ笑ったわ!
そして、とってもうれし!!
映画かよ。Like in Movies 第12話「スクールオブロック」、そして第23話「リベリオン」に出演した、才能あふれるJK脚本家、知里佳ちゃんが、映画かよ。に帰ってきた!!
あの頃は「たまご」だった知里佳ちゃんですが、とっくに高校を卒業し、今ではプロの脚本家になっているようです。
ゴーストライターとはいえ、大ヒットを飛ばしたり、カンヌですら評価されている模様。

でも、ぶっとんだ性格はあいかわらずで、今回はなんと、創作のために「偽高校生」として、高校に潜り込んでいる、と打ち明けます。
そしてあろうことか、ミノルに、保護者のふりをしてほしいと頼み込む始末です。
「仲真センセイは、わたしの夢を手伝う義務があるんだからね」
と押し切られてしまったミノルは、のこのこ保護者面談まで出向くことになってしまいます。
あの知里佳ちゃんが、ミノルに対して、こんなに強い態度になってうれしい(笑)
自分の才能に、あふれるような自信があって、でも未熟ゆえに、犯してはいけないあやまちを犯し、そのことを指摘されて感情的になったり、あまつさえ闇落ち(笑)までしていた知里佳ちゃんですが、競争の激しい業界で見事に生き延び、ゴーストとは言え大きな成果をあげたことで、よりしたたかさを増していたようです。
第23話の、闇落ちの部分は特に説明もなく(笑)、いつの間にか立ち直っていたのが、わたくしはとてもうれしかった。
今後も映画かよ。名物「癖つよ助演キャラ」として、生き生きと映画かよ。ワールドを、引っ掻き回してくれそうです!
そしてヤベぇ女がもう一人。癖がつよいにも程がある!(笑)
そして今回、映画かよ。ワールドに、またしても癖がつよすぎる新キャラが仲間入り!
それは、知里佳ちゃんの先入先の高校教師、柚月先生です。

一見真面目で、教育熱心な教師に見えますが、実は彼女、とんでもない曲者です。
映画の話で意気投合したミノルに、実は自分も創作活動をしている、小説を書いている、と明かしてくる柚月先生は、
「ミノルさん、読者第一号になってくれませんか!!」
と、持ちかけてきて、ミノルを「師匠!」と呼んで持ち上げ、ミノルが勧める映画を全て観て……となりますが、そこからの暴走がとんでもない。
登場した瞬間の「真面目な女性教師」から、どんどん狂気を孕んでゆく演技には、目を見張るものがあります。あぶなっかしいやら恐ろしいやらで、目が離せない!

彼女の存在が、本作をサスペンスたらしめていると言って過言でない。
ほんっとーに、駒谷揚監督は、笑えるサスペンスが上手だなーと思います。
是非新キャラ、柚木せんせーの暴走を、見届けてください!
元祖暴走女と言えばこの人。亜美ちゃんにも注目!
そして暴走と言えば、オレたちの亜美ちゃんですよ。

今回の亜美ちゃんは、短い出番ながらも、確実に、深々と爪痕を残していくので必見!
シリーズが進むにつれて、なんかとってもいい子であることも分かってきて、すっかり皆さんお忘れかもしれませんが、第1話「ユージュアルサスペクツ」、第7話「美女と時計とアブナイお願い」、そして第15話「M」と、オレたちの亜美ちゃんは、元々はかなりの暴走キャラです。
竹を割ったような性格で、ブラックオアホワイト! オールオアナッシング!って感じで、「言いたいことあるなら本人に言ったらいいじゃない!」と、起さんでいい揉め事を起こしかねないめんどくささがある女でした。映画かよ。初期の亜美ちゃんは。
今回の亜美ちゃんは、そんな「初期亜美」を思い起こさせるような暴走っぷりで、な、なつかしー!って、わたくしはなりました!
初期映画かよ。が大好きなあなたには、今回の亜美ちゃんはめちゃめちゃはまることでしょう。
今回亜美ちゃんは、ものっすごい爆笑シーンがありますが、わたくしとしては、ここは予備知識ナシの状態で皆さまに見ていただきたいので、敢えて明かさずにおきます。
創作活動。この業深き衝動よ
そして今回、本作のテーマとなる部分は、「創作活動って業が深いよね」っていうことなのかな、と思っています。
駒谷監督は、これまでも映画かよ。の中で、繰り返しこのテーマを扱ってきました。
知里佳ちゃんは「結果的に面白い創作物ができるならいいじゃない」という考えの持ち主で、今回のように、取材と称して高校に潜り込んだり、前作では「完全なフィクションなのに、実話と偽って作品を世に出す」など、モラル的にかなりあやうい部分を持っていました。
そして今回初登場の柚月先生も、創作活動に夢中になるあまり、人としてそれはどうなの?って部分を、たやすく踏み外したりしています。
作品は、もちろん面白い方がいいに決まっている。
しかし、面白いものができるのなら、何をしてもいいのでしょうか?
この部分、駒谷監督自身の答えは、「ノー」なのだろうな、と推測します。
どこまでを「イエス」と「ノー」の境界線とするかは、人それぞれなのでしょうが、やっぱり人として踏み外すのは、いかがなものなのだろうか。
本作を通して、駒谷監督は、そう問いかけているのだ、と思えてなりません。
そして駒谷監督が、このようなモラルの持ち主なればこそ、我々は、安心して映画かよ。を観て、ゲラゲラ笑っていられるのだ。とも思います。
是非皆さまも、安心して、映画かよ。Like in Movies 第48話「バッドティーチャー」の笑いに、身を委ねてきてください!!
【映画レビュー】映画かよ。Like in Movies 第47話「ミレニアムマンボ/千禧曼波」

【あらすじ】映画かよ。Like in Movies 第47話「ミレニアムマンボ/千禧曼波」
相変わらずの映画狂いで、映画関連グッズに対する欲望も、常に噴火しているミノルと亜美は、スズカに頼んでいたブツの受け取りに、今日もいそいそと向かっていました。

待ち合わせ場所に居たのは、スズカのパートナーである樹里ちゃん。

「あれ、スズカさんは?」
「スズは、仕事で台湾」
そう、スズカは、台湾にやってきていました。

台湾の映画ブラックマーケットに精通しているライアンに、彼が欲しがっていた『遊びの時間は終わらない』のパンフを売りつけたスズカは、

食事に誘うライアンを制しながら、自分も「映画レアグッズ」を入手することを思い付きます。
それは、侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督作品『ミレニアム・マンボ』のポスターでした。
スズカは、ライアンが教えてくれた店に足を運びますが、残念ながら店は閉まっていました。
そこで、再度電話をすると、彼は「手に入れられる人間」を教えてくれました。
ライアンに指示された場所にスズカが出向くと、美しい女性が待っていました。

彼女はヴィッキー。
「ファミリービジネス」として、古くから映画ブラックマーケットで暗躍している一家の娘でした。
果たして彼女は、信用できる人間なのか。
本当に『ミレニアム・マンボ』のポスターを、手に入れることはできるのか。
台湾での、スズカの冒険が始まります……。
【レビュー※ネタバレなし】映画かよ。Like in Movies 第47話「ミレニアムマンボ/千禧曼波」
化かし合いの相手がバディ未満に変わるストーリーの魅力
いやーーーー面白かった! よかったーーーーーー
オレたちの映画かよ。海外編第二弾! 台湾編、めっちゃくちゃ素晴らしかったです!
映画何でも屋スズカが、台湾の同業者の元へ出かけて、食えない相手と一緒に、『ミレニアム・マンボ』のポスターを探して、台北中を駆け巡るお話となっています。
お調子者風の男性ライアンとのやり取りを経て、「西暦1899年からずっと」映画ブラックマーケットを「ファミリービジネス」としている美しき台湾女性、ヴィッキーに出会ったスズカ。
そして、ヴィッキーは信用できる人間なのか分からないまま、彼女のペースで台北中に連れ回されることになります。

この二人の関係が、とってもいい。
ヴィッキーとスズカは、いわば「化かし合いの関係」です。
食うか食われるか、ブラックマーケットで生きてきた女同士の取引は、一瞬たりとも気を抜けません。
油断して、甘い顔を見せたら、金を巻き上げられるだけの関係。
それが、目的を共にし、連れ立って歩いているうちに、ふと相手の人間性に触れる瞬間が生まれる。
ともだちにはなれない二人なのに、ふとともだちのように感じる瞬間がある。
そして、もしかしたら、自分は不用意に相手を傷付けてしまったのではないか、という不安。
ここら辺の感情の機微が、とてもよかった。
また、二人が歩く台北の、エキゾチックな街並みと、真夏の雰囲気がとても美しい。
熱い大気、ほとんど暴力のような日差し。
真夏は苦しい。けれど、真夏には、真夏だけが持つ幸福がある。
二人がちょっとだけ打ち解けたようになるのは、真夏の幸福が見せるマジックなのかもしれない。
そんなことを思いました。
映画かよ。で一二を争う人気キャラ、スズカの魅力炸裂!
そして今回の主役、佐々木しほさん演じるスズカが、本っ当に素晴らしい!

細くて小柄で、妖精さんのようなルックスでありながら、クールなワルの魅力にあふれるスズカは、シリーズ全体で最も人気のあるキャラの一人です。
今回初めて英語で演じられていますが、英語で話しても、どこまでもスズカ。
クールでぶっきらぼうで、どこか投げやりな雰囲気がありつつも、あたまの回転が早く、抜け目ないスズカの魅力が炸裂しています。
特に好きなのは、ライアンに食事に誘われて「ダイエット中なの」と断るシーン!
いいですねぇー。ものっすごい短く、礼儀正しくエクスキューズしながらも、
「あんたとなんかご飯に行かない」ってズバッとぶったぎっています。
こういう断り方をしても憎まれないのは、本物のいい女だけです。
あと、海外での仕事なのに、荷物がものすごく少ないのも、とてもスズカらしい。

空港では、ごく小さいスーツケースを引っ張っているだけで、これは、映画かよ。海外編第一弾で、オレの美帆がちょうばかデッカいスーツケースを持っていたのとは、好対照を成しています。
美帆ちゃんが、デッカいスーツケースを引きずっている有様には、彼女の完璧主義や心配性、そして何より一人の海外が心細すぎるという心境が、ものすごくよく現れていました。
対するスズカは、一人の海外なんて慣れっこで、たぶん「めんどくさいから」荷物を極少にするタイプの女性なのでしょう。
街歩きのときも、いつもの小さなポシェットのみ。
こんな旅慣れた、頼もしい様子を見せていたら、そりゃ樹里ちゃんもメロメロになっちゃうよねとうなづくことしきりでした。
スズカのパートナー、樹里ちゃん可愛すぎん?!
そして本作も、映画かよ。名物、素敵すぎる助演俳優さんたちが、オレたちのスズカの周りを固めます。
まず、スズカのパートナーの樹里ちゃん。

いいですねぇ。いつも言ってることですが、わたくし、樹里ちゃんが大好き!
今回の樹里ちゃんは、セリフや態度に、スズカとの毎日が透けて見える感じがして、ちょードキドキしました!
劇中で彼女だけが、スズカを「スズ」と呼ぶのがめっちゃくちゃいい。
スズって、なんかスズカよりもラヴリーな響きありますよね。
樹里ちゃんは、絶対スズカが、ほかの人間には見せない可愛い部分知ってるでしょー!
ヤバ、尊いにも程がある!!
あと今回、スズカが、
「午後3時のフライトだから、8時には家に着けると思う。一緒に夜ご飯食べよう」
って樹里に電話をするシーンも好きなんだけど、その後ポスターが手に入らず、「やっぱ帰宅は明日になる」ってかけ直したとき、樹里ちゃんが
「もうお刺し身買っちゃったんだけど」
って、ちょっとべそかきかけてるような表情で言うシーンが、もーーーめっちゃくちゃ好き!!
尊いのかたまり!!
お刺し身っていうのが良すぎる。
今夜じゃなきゃダメ感満載な上に、スズカが帰ってくるのがうれしくて、ちょっと豪華なお夕飯用意しちゃった感がたまらない!!
そりゃムッとしちゃうよねーー「やっぱあした」なんて言われたら!

で、その後やきもち焼くのもちょーーーー可愛いーーーー!!
これはわたくし、確信を持ってるんだけど、スズカは絶対浮気しないタイプ。
芯から硬派な女だし、何よりそんなに好きじゃない相手とそうなることは、たぶん彼女はとてつもなく「めんどくさい」と感じるタイプなんだと思うんだ。
もちろん、パートナーたる樹里ちゃんも、そんなことちょーーーーよく分かってる。
でも、やきもち焼くのはそれとは別問題!!
絶対浮気しなくても、男からも女からも、年がら年中、バチクソモテてモテまくるタイプがパートナーだと、そりゃあんた、度々キーーーーーーッ!!ってなるのは、当たり前ってもんですよ。
1mmたりとも疑ってなくても、あまりにも多数の男女が、自分のパートナーに、しょっちゅー鼻の下を伸ばしてるのを見かけりゃ、そりゃ面白くないですわ。
しかしもうこれは、モテモテたんをパートナーにした者の宿命だから、甘んじて受けるほかない。
で、キーッてなっちゃう樹里ちゃんが、スズカからいろいろ影響を受けてる様子も、とても可愛い。
クールな装いで、取引現場に代理人として現れたり、「お金が先」ってスズカのポリシーを守ってビジネスのお手伝いをしたり。ちょっといちびってるのが可愛い。
スズカも、ミノルと亜美みたいに、気心の知れている相手のところにしか、樹里ちゃんを行かせることはないんだろうなとか、またもや妄想が膨らみます。
台湾の魅力的すぎる俳優さんたちに感激!
そして今回、魅力的すぎる台湾の俳優さんたちの活躍も、見落とせない部分でしょう!
偽のポスターを持って現れるイケメンくんは、

ほんとにビックリするほどのイケメンで、トリッチお口あんぐりになりました!!
今回短い出番だったのと、暗い公園での演技だったので、是非ぜひ映画かよ。に再出演していただき、次は明るいところでじっくり拝見したいです!
あとトリッチは、ライアンが大好き!

スズカにやり込められているように見えながら、絶対こいつ、ズルくてあたまのいいタイプー!
調子良さそうに見えるけど、絶対自分が損するようなことはしないし、ニコニコしながらあらゆる人間を利用しようとするだろう、みたいな、油断できないやつっぷりが最高!
写真だけ拝見したときは、オトに似てる気がしたんだけど、うごいてるの見ると、そんなに似てないねーーーー
ライアンも、絶対またスズカとやり合ってほしいキャラクターです!
そして、本作のもう一人の主役、ヴィッキー!

もうビックリするような美人。スタイル抜群!
そして彼女、コメディエンヌとしての才能、光りまくっているように思います。
人懐っこく、トボけた味わいのある身振りと話し方。
それでも、隙を見せたら一気に出し抜いてきそうで、一瞬たりとも気を許せない。
と、思ったら、スズカのある発言にはっとして、自分がスズカを傷付けたんじゃないか、と思ってしまう人の良さ。
いいですねー。ものすごく魅力があります!
ヴィッキー演じるJCこと雷婕熙さんは、英語での演技は今回が初めてと伺ってますが、「英語と中国語を自由に操り、人好きがし、人心掌握に長けたヴィッキー」そのものに見えました。
ヴィッキーもまた、映画かよ。に再出演してほしいキャラクターです。
そして再度、スズカとの化かし合いに興じたり、逆にスズカと確かな友情を育む姿も見てみたくてたまりません。
果たしてスズカは、求めるものを得られるのか。
ヴィッキーの、スズカへの気持ちはどう変化するのか。
是非皆さんの目で、本編を確かめてみてください!!
【映画レビュー】映画かよ。Like in Movies 第46話「キングダム」

【あらすじ】映画かよ。Like in Movies 第46話「キングダム」

思い詰めた様子で歩む、ミノルと亜美。
二人は、潤(うるみ)の下へ向かっているのでした。
そう、潤に貸した、亜美の『キングダム』DVDBOXを取り戻すために……。

事の発端は、ミノルでした。
ミノルは、レビューを提供している映画ファンサイト、映画人生.com 編集長、楢川から、ラース・フォン・トリアーの『キングダム』続編が上映されるという情報を入手。
そこで亜美が、現在入手困難な前作『キングダム』のDVDBOXを持っていることを思い出し、高値で売れるうちに売らせようと目論んでいたのでした。
亜美は、思い出のたくさんこもったDVDBOXを、売る気なんてさらさらありませんでしたが、後輩の潤に貸しっぱなしだったことを思い出したので、ミノルと一緒に回収しようと思い立ったのでした。
亜美は、以前に『キングダム』DVDBOXを失いそうになった苦い経験がありました。
それは男に弱い美帆に貸していた際、美帆が道端で拾った記憶喪失のイケメン、リッチーが、実は極悪人で、『キングダム』を盗み出してしまったのです。
(※こちらの詳細は、第11話「マルホランドドライブ」をチェック!)
さいわいあのときは、違法上映会を開いていたリッチーが逮捕され、映画ヲタ犯罪潜入捜査官を出し抜くための逆捜査官、ブルーと取引することによって、取り戻すことができましたが(※こちらの詳細は、第17話「インファナル アフェア」をチェック!)、今回は、何だかイヤな予感がします……。
果たして潤を尋ねると、何と彼女は又貸ししてしまったことを白状します。

あわてて安岡を訪ねるも、安岡も又貸ししていて……!?
気が遠くなる亜美でしたが、ここで諦める訳にはいきませんでした。
大事な宝物の『キングダム』。再び失われてなるものか!
そして亜美とミノルの、『キングダム』を探す旅路(?)がはじまるのでした――。
【レビュー※ネタバレなし】映画かよ。Like in Movies 第46話「キングダム」
人類最古の恐怖、「喪失の予感」
いやーーーーいいお話だった!
映画愛にあふれ、そして笑いどころのたくさんある、実に映画かよ。らしいエピソードと思います。
物語は、ミノルのゲスい儲け話で幕を開けます。
自分の持ち物でもないのに、ミノルは売る気まんまんです。絶対今が『キングダム』DVDBOXを高値で売り払うチャンスだ!と意気込みまくり。
しかし、持ち主の亜美は、売る気なんてまったくありません。
だって宝物ですもの。
このミノルと亜美の温度差が、視聴者を恐怖のどん底に叩き落します。
「これは、失いたくないと思っている人が、大切なものを失う物語なのではないか」と。
嗚呼、我々ヲタは、何度この「喪失の物語」に震撼、憤怒、また絶望してきたことか。
あまりにも有名なものとしては、「鉄道模型奥」などがありますね。
(※注※ 鉄道模型奥は本当にキツい話なので、閲覧は自己責任で)
「喪失の予感」。これこそが、有史以前から、人類が恐れてきたものと言って過言ではない。
大切なものを失うかもしれない、と思うとき、わたくしは、壁を叩き、床を叩き、地面に倒れ伏し、空を仰ぎ、神にすがり、ああどうかどうか失いませんように。これを失ったらわたくしは生きてゆけません。神よわたしはほかの何も欲しがらなかった(←ウソ)。唯一欲しがったこれを、わたくしから取り上げるとおっしゃるのですか。ならテメェは糞ゴミ以下の豚野郎だ!! 死ね!!!!!!
とばかりに、神を面罵し、心の均衡を失い、髪振り乱し、口からはよだれを垂らし、滂沱の涙を流し続ける肉塊と成り果てるのです。
亜美ちゃんの『キングダム』は、一度失いかけて戻ってきたという経緯もあるし、危険な匂いがプンプンします。
しかも今回、亜美ちゃんは、「絶対イヤ! 売らない!」と、激しい抵抗をして見せる割には、心の中では、既に諦めてしまっているようなムードをかもすのもつらい。
亜美ちゃんは、キングダムDVDBOXに執着する自分の気持ちを、喪失の予感を抱えて渋谷の街を駆け回りながらも、静かに見つめている。
そして「自分はキングダムから、大切なものを十分に受け取ったから、いま観たがっている人に譲った方がいいのではないか」などと、考えはじめてしまいます。
そして、気にしてるから、奇妙な夢も見ちゃう。


やめてーーーーつらい!!😭😭😭
キングダムはわたしのものじゃないけど、亜美ちゃんが失うのを見るのもヤダ!!
ああ頼むからそうならないで、オレから去っていかないで!!
ん、あれ? オレ?? キングダムオレのだっけ????と、またもや
あやしうこそものぐるほしけれ!!な心境になってしまう、わたくしトリッチ!!
いつものように、虚構と現実の境界線があやふやに!!
ひと癖どころか、何癖もある助演陣
こんなにも大切な、亜美ちゃんの宝物『キングダム』DVDBOXですが、無責任なスットコドッコイ野郎どもに、又貸しに次ぐ又貸しをされて、あわれ亜美ちゃんは、ミノルと一緒に渋谷の街を右往左往する羽目になります。


これを、映画でよく見る「地図移動」で表現してるのが、めっちゃ可笑しい(笑)
「次に曹操が攻め入ったのは……」的なスペクタクル感がありますが、亜美とミノルは渋谷三丁目から宇田川町へ移動しただけ(笑)
本作では、こんな感じの「地図移動」が繰り返されるのが可笑しくてたまらず、また、「これはロードムービーなんだ」みたいな、妙な気持ちも湧き上がってきます。
そして行く先々には、映画かよ。名物「癖つよ助演陣」たちが待ち受ける!
亜美のぶっとび後輩、潤ちゃんが先ず現れ、

潤ちゃんのストーカー、いやしの安岡がすごみ、

そして今回初登場、潤の高校時代の同級生、恵麻ちゃんは、本作中最も強い印象を残す登場人物の一人!

あたまの回転が早く、観察眼が優れていて、自分の欲望を押し通すことに一切の躊躇がない彼女は、亜美をして「一緒に映画観に行くなんてムリだわ」とドン引きさせるほどのパワーにあふれていて、再登場&物語をひっかき回すトリックスターとしての活躍を、期待したくなります!
そして、第38話「ラスト・サマー」のラストで、鮮烈な印象を残したキーコさんとも再会できる!!<

キーコさん再登場は、わたくしとてもうれしかったー!
好きなんですよね、キーコさん。おそらく亜美ちゃんの周りで最も酒が強く、明るく律儀なキーコさん!
次はキーコさんメインのお話が見たいってほど大好きです。よろしくお願いします!(笑)
そして何と言っても、今回いちばんのみどころは、重要キャラのゼントロッパさんです。

「ゼントロッパ」とは、彼女がメルカリで名乗っているハンドルネームであって、作中本名は明かされていません。
で、彼女との、初対面のシーンが本当に可笑しい(笑)(笑)(笑)
ミノル「(あなたが)ゼントロッパさん」
ゼントロッパ「ゼントロッパです」ニコッ
って、あんたwwwwwww なんちゅー名前なのよwwwwwww
実はわたくし、本作の撮影見学にお邪魔しまして、こちらのシーン、撮影中から見てたんですが、「ゼントロッパです」ニコッの瞬間、本当に面白くて、笑い声を漏らさぬようにするのが大変でした(笑)
このゼントロッパさんが、もう本当によき。
彼女は本名も、人物設定も、作中で明かされていませんが、見るから真面目そうな、ふつーのOLさんとして生きておられるんだろうなぁというムードの後ろに、隠しようもない映画への熱狂が透けて見える。
まちがいなく彼女は、亜美やミノル、そして清美ちゃんレベルの映画ヲタです。
でもたぶん、会社の人なんかは、彼女がそこまで熱狂的に、映画を愛していることを知らない。
おそらくゼントロッパさんは、自分と同じレベルで映画の話を出来る人が、周りに居ないんだと思います。だから、会社なんかでは、プライベートの話は一切せず、やわらかく微笑みながら、淡々と業務をこなしておられるのでありましょう。
しかも仕事はスゴく出来る。
しかし、実は燃え上がるような映画への情熱を秘めていて、どうしても観たい映画のためなら、DVDBOXにポンと20万円出すこともいとわない!
こういう人物像が、ほんの数分のシーンで、確実に伝わってくるのです。
映画ヲタで、彼女に好感を抱かない人、いる???? わたしはいないと思うなー
一見ふつーなのに、燃え上がるような情熱があり、情熱の対象に対して、ストレートによろこびを表現できる人って、本当に魅力的だなと思います。
このように魅力のある、「同類」ヲタに出会った亜美とミノルの決断は!?
そして、亜美ちゃんの宝物、『キングダム』DVDBOXの運命は!?
是非ご覧になって、ハラハラドキドキと「映画ヲタでよかった」という静かなよろこびに、浸ってみてください!!
【映画レビュー】映画かよ。Like in Movies 第45話「バタフライエフェクト」

【あらすじ】映画かよ。Like in Movies 第45話「バタフライエフェクト」
ブジューーーーーーヴ!
未来的な効果音がして、コートを着たミステリアスな男が現れます。

男の名は、樽井。
この世で公開された全てのタイムトラベル映画を観た、タイムトラベル映画の世界的権威です。
以下の動画が、樽井の登場作品です。
映画かよ。Like in Movies 第19話「ロード・オブ・ザ・リング」
非常に切羽詰まった表情で、どこかへ向かっていく樽井。
彼が駆け付けた先には、ミノルがいました。

「み、ミノルぅーーーーよかった! 元気そうだ」
「何すか樽井さん、気持ち悪い。何かあったんですか?」
ミノルはいぶかしがりますが、樽井は驚いたような顔をします。
「あれ!? ミノル、映画Tシャツ着てない!?」
「ああー、はは、妻が嫌がるので」
「つ、妻!? ミノル、お前、結婚してるのか!?」
そこへ現れたミノルの妻は、何と……!!
「はじめまして~」

なんと、塩原の愛妻、京子でした。
「いかん……また、世界がズレてる……」
実は樽井は、タイムトラベルができるようになり、過去に行った際に、ひとつのミスを犯していました。
過去のミノルと接触してしまい、そのせいで未来がズレてしまったのです!
そしてズレた未来では、必ずミノルが、非業の死を遂げてしまうのでした……。
責任を感じた樽井は、何度も過去に戻って「ミノルが死なない未来」へと修正を試みているのでした。
しかし、何をどうしても、様々な方法で、ミノルが死んでしまう。
そしてこの「京子と結婚している世界線」でも、ミノルは樽井の目の前で、交通事故で亡くなってしまいました……。
樽井は、再度過去に戻ることにします。
果たして樽井は、ミノルを救うことができるのでしょうか……。
【レビュー※ネタバレなし】映画かよ。Like in Movies 第45話「バタフライエフェクト」
「歴史には自己修正能力がある」
ははははははは!🤣 トリッチ、めっちゃくちゃ大爆笑しました!
今回の映画かよ。は、みんな大好きSFサスペンス回です。
しかも、トリッチが大好きな、樽井さん主役回!
樽井さんとは、あらすじのところでも紹介いたしましたが、「この世で公開された全てのタイムトラベル映画を観た、タイムトラベル映画の権威」という、むちゃくちゃな設定のニヒルな紳士で、初登場は大人気、映画かよ。Like in Movies 第19話「ロード・オブ・ザ・リング」でございます。
第19話のラストで、カイルの後を追って消えてしまった樽井さんは、無事タイムトラベルができるようになり、憧れの時間旅行を楽しんでいた模様。
しかし、過去に出かけた際、重大なミスを犯してしまっていました。
過去のミノルに接触し、そのせいで未来にズレを生じさせてしまったのです。
しかも、ズレてしまった未来では、その後何度過去に戻って調整を繰り返しても、ありとあらゆるパターンで、ミノルが非業の死を遂げてしまう。
ミノルも、樽井さんも、大ピンチに陥っているのです。
「歴史には自己修正能力がある」
はからずも、樽井さんは、過去に自分が唱えた説に振り回される羽目に。
何度も過去に戻って調整するも、元の世界から、どんどんズレていってしまう未来。しかも「ミノルの死」という悲劇が避けられない!
物語の冒頭の世界線では、ミノルは親友塩原の愛妻、京子と結婚しています。
ここの驚きたるや!
「ええーーーー京ちゃんやん!!」と、トリッチ、声に出してのけぞりました!
しかも、こちらの世界線でも、京ちゃんは映画なんて興味ない(笑)
元の世界線と同じように、恐妻ぶりを発揮して、あのミノルに、映画Tシャツを着ることをやめさせています。
しかも、ミノルもそれがまんざらでもなさそう(笑)
京ちゃんの膝に腕を置くなどして、ラブラブっぷりを発揮しながら、
「えぇーーーーあっちの世界の俺は、妻どころか彼女も居ないの!? じゃ、休みの日とか何やってんの??」
などとのたまう始末。
そして樽井さんに、
「もう過去に戻って小細工しないでください。俺、今の人生気に入ってるんで」
とまで言い放ちますが、その直後に交通事故で壮絶死してしまう。
樽井さんはあたまを抱えるほか術がありません。
「ミノルがろくでなしの世界」の編みタイの衝撃!
「またしても失敗だ。次は何々を何々にしてみよう」
樽井さんは、過去に戻る度に、加えた修正と、その結果どうなったかをつぶさに記録し、何とか元の世界線に戻そうと苦闘します。

そして次にめぐり着いた世界線は、「ミノルがろくでなしの世界」でした(笑)
この世界の、スットンキョウなミノルに爆笑!!

オレたちの主人公、ミノルが、
まさかのビラビラピアスと編みタイツ🤣🤣🤣
こちらの世界でも、亜美とつるんでいるようですが、亜美も負けじとドチンピラっぷりを発揮しています。
パイプでタバコを吸い、鼻からヤクを吸い、他人の金を奪ってヘラヘラ笑う(笑)
樽井さんのせいで、亜美ちゃんまでこうなっているのだとしたら、
「オレの亜美ちゃんを返して!!!!!!」
と、樽井さんの胸ぐらを掴みたくなるような変貌っぷりです。
樽井さんの忠告をゲラゲラ笑い飛ばし、ろくでなしっぷりを見せ付けるミノルと亜美でしたが、二人の楽しい日々は、突如樽井さんの目の前で、破壊されてしまいました。
二人が「撮影資金を盗んでやった」駒谷監督が、復讐に燃えて乗り込んできたからです!



実はこの世界線では、樽井さん自身も撮影資金強奪のグルとなっていたため、樽井さんも駒谷監督から追われる身となってしまいます。
命からがら逃げ切った樽井さんを、深い絶望が襲います。
自分が余計なことをしてしまったばっかりに、映画ヲタ盟友ミノルの運命を、酷いものにしてしまった。
どうにかしなければ。
しかし歴史というものは、自分などの手に負えるものではないのかもしれない。
どうにかしなければ、ミノルは死んでしまう。
だがどうすれば……。
そのとき、不思議な女性から、声をかけられます。
「あんた、長くないね。顔に「もう死んでる」って出てるよ」
驚いた樽井さんが振り向くと、穏やかに微笑む「セツコさん」がいたのでした!

セツコさん登場! 樽井の救世主となるか!?
うおおおセツコさんだああああ!!
トリッチ、ぶちあがりました。
彼女の名は、セツコさん。
映画かよ。第24話「ムーンライズキングダム」で、亜美ちゃんと熱い友情を結んだ女性です。
これだよ。これなんですよ。映画かよ。の醍醐味は。
映画かよ。の楽しさの一つに、「過去作品の好きキャラとの再会」というものがあります。
ウェスの下を去り、ウェスに気持ちを残しつつも、前を向いて歩き出したセツコさん。
そんな彼女が、元気そうにしていてうれしいッ!!😭
しかも、これまたトリッチの大好き映画『ジェイコブズ・ラダー』のオマージュシーンで登場。
これ熱くならないやついる????
繰り返しますが、トリッチはぶちあがりましたね!!
疲れ切って、セツコさんに全てを打ち明けてしまう樽井さん。
話しているうちに、彼の胸の中には、ある決意が芽生えていました。

「考えるまでもないです。止めてきます」
樽井さんの決意とは、いかに!!
「仲真実」という名前が示すもの
お話の結末は、皆さま自身に観ていただくこととして。
最後にわたくしは、我らが主人公ミノルの「仲真実」という名前について考察したいと思います。
「ミノルって、漢字名の設定とかあんの?」
と、以前駒谷揚監督に尋ねたとき、あるよ、ということで、初めてこの漢字表記を知ったとき、ぶっちゃけ
「へんな名前だな」
って思ったんですよね。
なかま、って名字は珍しくないけど、仲真って書く人、これまで出会ったことないよ、と思って。
でも今は、主人公にこう命名した監督の考えが、分かる気がします。
ちょう暑っ苦しく「友よ!」とかやる訳じゃないけど、映画かよ。は、基本的に友情の物語なんだなと思います。
映画が好きでたまらない、ちょっと行き過ぎたヲタが、同じようなヲタ友と渋谷を駆け回って、へんな事件に巻き込まれてワーワー騒いだり、自分より若くて才能のある子を、若いゆえの不完全さも受け入れてそっと見守ったり、情熱的に映画を作っているが、つらいことがあって諦めかけているともだちを、しっかりせよと励ましたり、自分よりもずっと優れた作品を作っている美女に、オレたちって同じだねと遠回しに伝えてふと気持ちが通じたり、憧れの映画監督の下で働いていた女性と仲良くなるけれど、訳ありそうな彼女に根掘り葉掘り訊いたりせずそっとしておいたり。傷付いたともだちのために、隠れてそっと泣いたり。
こんなに不器用だけど、オレたちは仲間だし、オレたちの仲は本物なんだよ。
映画かよ。を通して、駒谷監督が伝えたいことって、これかもしれない。
映画かよ。の膨大なエピソード群を観ているうちに、わたくしは、そんなふうに考えるようになりました。
クソうらやましいじゃねぇか。
あっ、そして、何か胸がキューンとする。
ベタベタしたり、四六時中つるんでいる訳ではないけど、お互いをそっと思いやる、ミノルたちの距離感ていいよね。
ともだちっていいもんだよね。
わたくしをはじめとする視聴者は、きっと、ミノルたちの友情に憧れているんだろうなー。
そして、しばらくごぶさたのあいつに連絡でもしてみようか?って気持ちになる。
用事なんかなくたっていいのだ。
「久しぶりー。映画行かない?」って、これだけでいいのだ。
そんな幸福を思い出させてくれるこのシリーズが、わたくしはとても好きであります。
樽井さんが、大事なともだち、ミノルのために下す決断、是非見届けてください。
そして最後に訪れるやわらかな希望に、心震わせてきてください!!!!