『CLIMAX』2018年
『CLIMAX』2018年:あらすじ
雪深い山奥の学校跡の廃屋で、アメリカ講演を控えたフランスのダンスチームが猛特訓をしています。
最後の夜。最後の練習が終わり、打ち上げが始まります。
DJの本気プレイ! 陽気に酔っ払って踊りまくるダンサーたち。
ところが、サングリアを飲んだ者たちが、だんだん狂乱状態へ陥ります。
何かがおかしい。だが気付いたときにはもう遅い。
楽しい打ち上げの夜は、悪夢の一夜と化していきます――。
【レビュー】サイッコーのラリラリムービー!ちょーたのしー!!
4人で鑑賞したんですが、わたし以外の3人は酷評(笑)
トリッチはめちゃめちゃ大好きです!!٩(๑´3`๑)۶
キャラ立ちがいい。
スタッフもダンサーたちも、揃いも揃って曲者だらけ。
スキンヘッドの大柄で暴力的な黒人女性(ドム)、露出度が高い長身で変態くさい白人女性(プシケだっけかな)。チビのレズ女性。なよなよのおかまちゃん。巨体デブ黒人のゲイ。おんなにだらしない坊主頭の白人男性。はつらつとした妹にべったりなシスコン黒人男性。
この人たちの圧倒的なダンスを存分に楽しんだあと、群像劇を見る訳ですが、これがまことに面白い。誰とやったのやらないの、あいつならどこまでさせてくれそうだぜとかのわいせつな雑談。兄妹の小競り合い。レズやゲイが迫ったり、振られてあからさまにふくれあがったり。ああー飲み会てこんな感じって思いながら、音楽が盛り上がると突然沸き起こるダンスなどを見ながら楽しくしていたら!
いきなり巨体白人女性が、ジャー!! 放尿!!
んなにーーーーとたまげていると、ひとり、またひとりとおかしくなってゆく。
体調不良でサングリアを飲まなかった者や、飲む量が少なかったので酔いが浅かった者たちは、異変に気付いてあわてるけども、外は雪山!! 逃げ場がない!!
そのうち、ちょっとしたことで壮絶な暴力が始まったり、弱い女性が突如吊し上げられて興奮し、激しい自傷を始めたりと、ええええええって感じの展開が続きます。
そうこうしている間も、音楽、音楽、また音楽!!
光、悲鳴、暴力、狂乱。まじサイコー!!٩(๑´3`๑)۶
いやー、みんなでラリって訳分かんなくなる話って、ぶっちゃけ面白く進めるの、めちゃくちゃ難しいんじゃないかと思うんですよね。
でも驚くことに、本作はめっちゃ面白かった!!
時系列真っ直ぐで、ラリってラリってラリりまくる発狂状態が延々と続くのが「面白い」って、スゴくないですか。空中分解してつまんなくなりそーなのに。あらまぁこれはスゴいわぁと思ってトリッチも大興奮!!٩(๑´3`๑)۶
カメラがぐるんぐるんになってくるので、おともだちは画面酔いしたみたい。
わたしはこのカメラぐるんぐるんも含めてとってもよかった!!٩(๑´3`๑)۶
音楽とすさまじいダンスに酔って、疑似トランスって感じで非常に盛り上がりました。
サントラ欲しいわぁ(^皿^)
人によってはぜんぜん好きじゃないタイプの映画かも。
一緒に観たともだちのひとりは「ぜんぜん面白くない。別の映画観りゃよかった」とまで言ってたしなぁ。
うん。たぶん「考えるな、感じろ!」タイプの映画かも。
快楽主義者の野獣派☆トリッチは、めっちゃ楽しみましたけど、ストーリーがないお話が苦手なかたにはつまらないかもしれません。
でも、あーもーむしゃくしゃする!! なんかちょっとやんちゃしてスカッとしたい!って気持ちのかたには、きっとカタルシスが訪れます。
トリッチにはがっつり訪れました!!٩(๑´3`๑)۶
繰り返しますが、こういうお話は、考えたら負けです(笑)
是非あたまからっぽにして劇場に出掛けて、脳内麻薬でオーバードーズしてきてください!!٩(๑´3`๑)۶