『ブラッディピエロ 100人連続切裂き』2008年
『ブラッディピエロ 100人連続切裂き』2008年：あらすじ
デブのマークと美女ジェニファーは、タブロイド紙で三文記事を書いているライターでルームメイト。ジェニファーは「トカゲ男！」みたいな記事ではなく、そろそろまともなものを書いて名を挙げたいと思っています。
そんな彼女は、近隣を騒がせている「涙の殺人鬼」を取材したがります。
「涙の殺人鬼」の犠牲者は168人にも及ぶと言われ、現場に被害者の血で涙マークを書き残していくことで有名です。
そうこうしている間にも、「涙の殺人鬼」は殺戮の限りを尽くしています。
ピエロの扮装をし、大鉈を持って、ジェニファーたちの家から遠からぬ更生施設で大殺戮祭り！！ 首チョンパ、あたま踏みつぶし、おなか切ったぎって臓物ドバーとかやりたい放題！！
一方近所には、更にぶっ飛んだ娘が母親と暮らしていました。
クリスティーンはチビ巨乳ブロンドツインテのハタチのギャル。
彼女のママは彼女が派手な格好をして夜遊びしまくっているのをよく思っていません。
「女の子同士のお茶会よぉ」
とママをなだめて出ていくが、やっているのはボーイハント。
しかし、あれ……物陰に連れ込まれた男、切り刻まれて死んでますぞ……。
クリスティーンはどうやらカミソリがお気に入り。鏡の前で、そぉっと、おなかの皮を切ったりして恍惚としたりしています。
血まみれピエロと、彼を追うタブロイド記者、そしてサイコパスギャル！！
会ってはいけない者共が出会い、スクリーンが血の海に変わる！！
全員死ぬのか！？ 最後に生き残るのは誰だ！？
【レビュー】クソ映画ハンター☆トリッチ狂喜！わたしにだけドストライク映画！
鑑賞した100人中100人が、まごうことなきゴミ映画だと断言し、何でも手に入るはずのAmazonでも「現在お取り扱いはありません」「入荷の目処はたっていません」
そしてレンタルショップからもいつの間にかひっそりと消えてゆく。。。
燦然たる映画の歴史に爪痕も残せず、誰にも気付かれぬままに人々の記憶からも消えてゆく。。。 そんな駄作の中の駄作だけど、オレにはちょうドストライク！！ ハートを鷲づかみ！！
な、作品、皆さんにはありませんか。
わたしにはあります。
そう！！ それが『ブラッディピエロ 100人連続切裂き 』2008年！！
借りてきたものの、先んじて名作中の名作『ゴジラ（1954年）』を観てしまったこともあり、すっかり観る気をなくしてしまっていたのですが、返却日が迫っていたので仕方なく鑑賞しました。
そうしましたら、まさかのドストライク！！
笑って笑って、叫んで叫んで、実に楽しいホラー鑑賞となりました。
主人公のジェニファーちゃんは非常に美人。すらっとしていてスタイルもよく、好奇心旺盛でどんどんトラブルに突っ込んでゆく由緒正しきホラーヒロインです。
相手役のマークは賢い動けるデブ。同僚でルームメイトのジェニファーちゃんに、気がありつつも軽くあしらわれつつ、事件の解明に奔走、頼れるヤツです。
バカな刑事のダンカンもいい味出してます。ダンカンの相棒の黒人の刑事さんはカッコよかったけれど……。
対するは「涙の殺人鬼」こと血塗れピエロ。殺して殺して殺しまくります。 大鉈を使った接近戦がお好きな模様。すんごい手際よく、シュパッ！ 首から手足から、切り落としまくり！ まさに「切り株映画」です。 首をかしげる仕草が可愛……くないこともない？？
ピエロの正体と悲しい過去は、物語の中盤で明らかにされますが、大量殺人とは何っっっの関係もないのがミソ(笑)。いやそれ理由になってませんやん？？ と、意味が分かりません。
そして何より、変態チビ巨乳ツインテギャルのクリスティーンがよかった。
美人と言えなくもない。でも非常にビミョウな気持ちになってしまうのは、たぶん彼女、めちゃくちゃ背が低いんですね。筋肉質で巨乳で、珍しい位の低身長なので、何かこう、ギュッと短く見える。
その体型に親近感を覚えつつ、絶妙にキモい。よくこんなエキセントリックな娘見つけてきたなと思いました。
そんなクリスティーンちゃん、ビッグシャツ系パジャマにぱんつ丸出し姿で大奮闘！！
予告編にもある、ピエロと一緒に被害者に交互にナタを振り下ろしてのドッカンドッカン切り株祭りは、まるでお餅つき！！
こ、これが切り株餅つき！！( ﾟεﾟ；)ｺﾞｸﾘ と、開いた口がふさがらない！！
何これｗｗｗ キモ可愛いなんてもんじゃない。キモいときどき可愛い位の絶妙なキモさで、ハイテンションで押しまくります。
落ちもイミフ。えっ、これで終わり！？ｗｗｗ
でも何でしょう、わたくし、鑑賞後にこれ以上ない清々しさに包まれました。
ほぉっと満足のため息をつき、「今夜はいい夢が見られそう！ そして明日は仕事頑張ろう」前向きかつ晴れやかな気持ちで眠りにつきました。
何ぞこれｗｗｗｗｗｗ
ストーリーもめちゃくちゃ。落ちもイミフ。
そして妙に癖になるノスタルジックな音楽と飛び散る鮮血と臓物！
なんでみんなが口を揃えて駄作、ゴミ映画と罵倒するC級スプラッタに、わたしは癒やされたのか。こういう訳の分からないドストライクがあるからヘンテコ作品鑑賞はやめられませんね！
思い出すだけで明日も頑張ろうと思える、実に素晴らしい映画体験でした。
皆様も是非ご覧になって下さい。
お安ぅいスプラッタホラーの癒やしの力に震撼せよ！！
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