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映画や本のレビューや雑感、創作活動や好きなもののことなど。トリッチのあたまの中のよしなしごとを綴ります。

【映画レビュー】『ゲヘナ〜死の生ける場所〜』2016年

ゲヘナ〜死の生ける場所〜』2016年

『ゲヘナ〜死の生ける場所〜』2016年

ゲヘナ〜死の生ける場所〜』2016年:あらすじ

ポリーナとタイラーは、リゾート開発会社の社員で、カメラマンのデイブと共にサイパンに訪れていました。土地を売りたいアランと、アランのアシスタントのぺぺと共に現地の視察に行くためです。

ドローンで調査中、敷地内に部外者が居るのを発見する一行。
駆け付けてみると、現地の老人が古い防空壕跡を拝んでいました。

『ゲヘナ〜死の生ける場所〜』2016年

土地の持ち主のアランすら知らなかったその場所を、一行は探索してみることにします――。

『ゲヘナ〜死の生ける場所〜』2016年

【レビュー※ネタバレなし】湿気を感じるおばけ満載の優等生ホラー!いいね!丁寧だね!(興奮)【ゲヘナ〜死の生ける場所〜】

リゾート開発しようと視察に来てみたら、謎の防空壕跡を発見したんで入ってみるという王道展開。
で、閉塞感いっぱいの不気味な暗闇で、古い死体とか見つけて仰天してたら、突如謎の爺さんが現れ、迫り来る!!

『ゲヘナ〜死の生ける場所〜』2016年

こわわわわ!! まじ怖い!!
素晴らしいクリーチャーっぷりの爺さん!! ンギャーーーーーーー!!

で、あわくってたら弾みで爺さん殺害!!
さぁ呪いの幕開けです
まるで空襲を受けているような轟音と地鳴り、恐怖の叫び声をあげる探検者一行!! で、全員気絶。

目覚めると、何故か真暗だったはずの壕内の電気が灯っている……そして爺さんも、他の死体も消えている。ドアは開かない。
いいですねいいですね。導入部分100点満点。
まさに掴みはオッケーでぐいぐい引き込まれます。

それからの脚本が実にたくみ。閉じ込められた仲間たちが、動揺したりケンカしたり。いかにも起こりそうなことを淡々と畳みかけながら、事態は奇妙で、破滅的な方向に、どんどんどんどん転がっていく。お話の運び方がめちゃくちゃうまいです。

いいですねええ。次々に現れるおばけのバリエーションにワックワクしつつ、登場人物一人々々のじんせいの重みも伝わってくる。

ちりばめられた伏線を、キレイに全て回収して、あっと驚くラストへ一直線!!
成る程ねー成る程ねー!!
わたしは種明かしの瞬間まで気付きませんでした。これはイヤすぎる!!

最近ありがちな、クライマックス以降爆笑の方向に舵を切るタイプではなく、ひたすら閉鎖空間でウギャードヒーと驚かされながら、んあああああああやだもうそんな地獄!!と悶絶するラストまで!!
いいですねええええ久々に堪能させていただきました!!

王道展開だけど、そして流行りホラーの要素も押さえてるけど、わたしはラストで素直にビックリしたので、とっても楽しかったです!!

いやーいいもの見せていただきました!!
おばけのデザインも、なんかこうちょっと湿気を感じるタイプで、非常によろしかったです!!

『ゲヘナ〜死の生ける場所〜』2016年

こういう丁寧な作りのホラーってやっぱいいわぁと思いました。
いうなれば「優等生ホラー」。是非体感なさってみて下さい!!

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